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揺れる
「命くん、ありがとうね。」
「いえ。」
「また、蓮くんのことが決まったら連絡…したいんだけど、連絡先教えてくれないかしら…?」
「はい」
蓮をおばさんの家に送り届けたのはいいが…。俺の足にくっついて離れようとしない蓮。「どうした」としゃがんで蓮の顔を覗けば驚いたことに目に涙を浮かべていた。
「バイバイ、するの…?」
「今はな。いつでも連絡してこい」
「もう、会えない…?」
「会えるよ、お前が俺に会いたいって言ってくれるならな。」
蓮の頭を撫でる、顔を歪ませ目から涙を零した蓮に苦笑を漏らした。
「じゃあ、俺は帰るな」
「ぜ、絶対、電話する!」
「ああ」
「またね…またね、お兄ちゃん!!」
手を振って蓮と別れる、一人で家に帰って蓮がいたっていう形跡を無くし、それからユキを迎えに行く。ひどい奴だな、と改めて思った。
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