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揺れる
「命、命!これ、これ買って…?」
「おう、持っとけるか?」
「うん!」
本屋に移動してしばらくすると、ユキが絵本を一冊持って俺のところにやってきた。蓮はどれにしようかなってずっと絵本コーナーを見て悩んでる。
「蓮、決まんねえの?」
「あのね、どっちにしようかなって、悩んでるの。」
「…どっちも買うか?」
「い、いいの…?」
「いいよ、今日だけ特別な」
「やったー!」
蓮が嬉しそうに二冊の絵本を手にとって腕に抱えた。そんな蓮とユキを連れてレジに行く。
「命!僕、自分で持ちたい!」
「僕も僕も!自分で持つ!!」
二人がそういうからユキの分と蓮の分を別々に袋に入れて貰い会計を済ませて店を出る。
「次は…っと」
DVDだったな、と前にユキと行ったビデオ屋さんに行って二人はすかさずアニメのコーナーに行く。それを追いかけて二人の様子を眺め、これがいいと言った物をまたレジで買った。
***
「そろそろ帰ろうか。」
そう言ったのは蓮の日用品も全部買って夕飯に使う食材を買ったあと。二人はさすがに疲れたようで少し気分が下がっていて蓮は「歩くのやだ…」とまた俺が抱っこをしていた。
「命、僕、お兄さん!」
「んー?…そうだなぁ」
ちゃんと自分で歩いてるもん!というユキの頭を撫でて手を繋ぐ。車に乗り込み少しすると二人とも寝てしまって可愛らしい姿が見れた。
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