46 / 95

オメガバース R18

琴音side 「っあ!こ、琴く、まっ、てぇ…っ」 ユキくんを抱いてると突然明らかにさっきまでとは違う様子で「待って」と言い出したから動きを止める。ぐちゃぐちゃに泣いてるユキくんに「どうしたん?」と聞けば「命は?」と言葉が返ってきた。 「命さんは大和に任せてるから大丈夫」 ユキくんの後孔にモノを埋めたままそう言うと首を振って「命、命」と何度も命さんの名前を呼ぶから、少し嫉妬してもうた。やってユキくんの番はもう俺やねんから。 ユキくんの細っこい腰を掴んで奥に思い切りモノを突き入れると背中を反らして喘ぎ出す。 乳首にちゅ、っと吸い付くと腰を自ら揺らしだした。ああもう、なんでこんな可愛いん…、汗で張り付いた髪を額から退けてやって、そこにキスを落とした。 *** ユキくんが眠ってしまって、そっと離れ服を着てリビングに行けば大和が厳しい面持ちでそこにいた。 「電話が繋がらねえ」 「…命さん?」 「ああ、さっき組に顔を出したらしいんだがすぐに出て行ったって…」 何やってんだあいつ、と苛立ちの含んだ大和の声。 でも電話に出たくないのは当たり前やと思う。 なんせ一番と言っていいくらい好きやったらユキくんをこういう形で奪われたんやから。 俺やったら許されへん。 しばらく誰とも話したくないと思うし。 「ちょっとしたら帰ってくるんちゃう?」 「…だといいけど、…あ、電話…」 携帯を耳に当てた大和、相手は命さんではないようで強い口調で話しをしてる。 「すぐに向かえ」 それだけ言って電話を切り、「悪い仕事が入った」と俺の肩を軽く叩いて玄関の方に向かう。 「また後で迎えにくる」 「ああ、まあ、うん」 この大和がおらん間に命さんが帰ってきて殺されたらどうしよう。とか考えたけど、それどころや無さそうやから、家を出て行く大和に黙ってひらひら手を振った。

ともだちにシェアしよう!