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雨の日のゴロゴロ『少年くん』
公園から帰ってる途中に、ぽたぽた、暗いお空から降ってくる雨で頬っぺが濡れた。
お空を見上げるとゴロゴロといっていて、ぎゅっと命の手を掴んだ。
「命、ゴロゴロ…泣いてるの?」
「泣く?…ああ、成る程。もしかしたら泣いてるのかもな」
「どうしたら、泣かなくなるの?僕ね、ゴロゴロ…怖い」
僕がそう言うと命は笑って僕の頭を撫でる。
「ちょっと急ごうか。早く帰らないと本格的に雨が降ってきたらビショビショになっちゃうから」
「雨は、お空の涙なの?」
「えっとなぁ…うん。そうだよ」
命が僕を抱っこして、さっきよりも早く歩いて行く。
「あー、洗濯物干しっぱなしだ…」
「洗濯物?干してるとダメなの?」
「雨が降ったらな。洗い直ししなきゃいけねえから」
「そうなの」
そうしてお話をしていると、お空がピカって光って、その後すぐに大きな音でゴロゴロって音が鳴った。
「わぁっ!」
「あ、やべえ」
それからザーって雨が降って、お家についた頃にはビショビショになっちゃってた。
お風呂に入らないと風邪をひいちゃうって、命が僕をお風呂に連れてきてくれるけど、1人じゃ怖いから入れない。
「待ってて、すぐ戻ってくるから」
「洗濯物、取ってくるの…?」
「うん。本当すぐだから。服脱いで、これで体包んで待ってて」
「…わかった」
頷くと命は「いい子」って言って僕の頭を撫でて、急いで洗濯物を取りに行った。
僕はお洋服を脱いで、洗濯物の籠の中に入れる。それから命に渡されていたタオルで体を包んで、温める。
「お待たせ。ごめん、寒かったな」
「ううん、大丈夫だよ」
命も濡れたお洋服を脱いで、洗濯物の籠の中に入れる。
僕はタオルを命に渡して、命はそのタオルも洗濯物の籠の中に入れて、僕とお風呂に入った。
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