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Side 玉木

 殆ど表面を弄る程度の刺激がくすぐったいようで、ユウタはもじもじと身体をくねらせる。指をしっかり押し返すほど粒が膨らんだところで指に挟んで捩じった。 「あ、やあ……んん、ん、きもちい……」  乳首が感じないって言ったことなど嘘のようだ。捩じっても強く摘まんでもその度にユウタは蕩けた声で気持ちいいと繰り返す。 「舐めるのと吸うのと、手で弄られんの、どれがスキ?」 「ああ、あ、ん……ぜんぶ……ぅ」 「全部ってどれ?」 「あ……指で弄るのも、ぺろぺろすんのも、ちゅくちゅく吸われんのもぜんぶ好きぃ……」  おまえ俺じゃなかったら犯されてんぞ。  指でしか弄っていなかった右側に吸い付き、左を指で虐める。あんあん遠慮のない声で喘ぎながらユウタは気持ちいいと繰り返す。  そうしてもぞもぞし始めたと思ったらタンクトップを握りしめていた手を離し、自分の下着の中に潜らせた。 「おい、なにしてんの?」  ちゅ、ちゅっと音を立てながら乳首を啄む間に訊く。制服のズボンは膝まで落ちて、水色のラインが入ったブリーフパンツが丸出しになっていた。小さいサイズのそれに両手を突っ込んでいるせいで、モロ出しになっているのはパンツばかりじゃない。  使ったことのないらしい淡色の性器は、先端だけが乳首と同様に赤い。その後ろに見えるしげみは色も薄く量も少なかった。 「ちゃんとシャツ上げとけよ……じゃないと乳首しゃぶれない」 「あ、でも……、ちんち……ん、いたい」 「ぬるぬるだな……けど、ちゃんと持っとけ」  躾のために乳首の少し外側のやわらかい皮膚に歯を立てた。くっと前のめりになったユウタは慌てて手を引き抜くと、元の位置に戻す。 「玉木……や、もう、イきたい……」 「んー? イけば?」 「無理……擦らないと、無理ぃ」  ぎゅっと目を瞑ったユウタは目じりに大きな涙を浮かべている。今にも零れ落ちそうなそれを無意識に舐めた。 「あんっ……や、睫毛、感じる……」 「なにそれ」  もう一度目じりから睫毛を辿って舐めるとユウタはぶるぶるっと震えてイった。お世辞にも大きいと言えないユウタの分身から飛び散ったものはユウタの肌を濡らす。 「睫毛でイくとか……結構ヘンタイだな」 「や……こんなの初めてだから! 玉木がえっちいから……」 「うん、うん……気持ち良かったな」 「うん」  頑是なく頷いたユウタの頭を撫でてやる。それからピンク色のタンクトップで濡れた顎を拭った。

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