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Side 玉木

「……っ、ある……」 「俺のも出来る?」 「えっ!」 「俺のことも気持ちよくする約束だろ?」  ここで頷かなければ俺が帰るとでも思ったのだろう。目玉をぐるぐると回しながら逡巡した後にユウタは頷いた。 「じゃあ全部脱いで」  ユウタは恥ずかしそうにしながらもタンクトップを脱ぎ捨てる。 「俺の前に膝立ちして。先やってやるから。やり方覚えてからお前も、な?」 「ん……」  ユウタはぽやんとした頬を真っ赤に染めながら膝立ちで近づいてくる。薄い叢がいやらしい。まだ完全には勃ち上がっていないそれの前であーと、口を開けた。 「ユウタが入れて」 「えっ?」 「強引に犯すみたいの、興奮しない?」 「しないよっ」 「俺はするけど」  ユウタの細い腰に腕を回すと、強引に引き寄せぷるんと震えたペニスを含んだ。 「あっ」  唇の輪で根元をしごくと、びくびくっと震えて硬度が一息に増した。それから先端に触れないよう気をつけて皮を剥いてやる。完全に剥けたのを確認して一度口から出した。 「やばい……息が、くすぐったい……気持ちいい」  部屋はよく冷えているというのにユウタは顔から首まで紅潮させて喘ぐ。くすみのない先端を覗かせ、薄い腹を大きくへこませる様が俺の劣情を煽った。普段は子どもっぽいくせに。 「ほら、あーん」  舌をだらりと出して口を開けば、今度は素直に腰を突き出した。舌を押してきた先端は苦みを纏っている。その部分を丁寧に舐めてやると、小さなスリットから新たな蜜が滴った。 「あ、やだ……それ、くすぐったい……っ、お、おしっこ漏れそう……」 「変態」  無自覚に腰を揺するせいで舌を押し返す存在をぐっぽり口に含んだ。逃げられないようむき出しの尻を両手でがっちりと掴む。そうしておいて舌を絡めながら強くユウタの雄を啜った。 「ああ……っ、でる……ん、で……あ、あっ……」  ユウタは切実な声を上げるときゅっと尻に力を込めた。それと同時に熱い飛沫が口腔に散る。小刻みに揺れる腰の動きに合わせるようにして茎を扱けば、ユウタはまた小さく呻き、残滓を撒いた。 「う、ん……ん」    青臭いものを呑み込みながら口を放す。俺の支えを失ったユウタはくにゃりと肢体を緩ませてそのまま俺に寄りかかった。シャンプーの甘い香りに汗の香が混じる。  荒い息を繰り返しているユウタに囁くように言った。 「ふつう友達の口に出すか? 変態」

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