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第4話

「あああんっ!!」 甘ったるい声が部屋に響く。 伊佐坂は声も可愛い。これが野太い野郎の声だったら速攻で萎えただろう。 容姿に似合う可愛い声。その可愛い声で喘いでくれるから性欲が増す。 全然、萎えない。 凄い……俺、こんなに性欲あったっけ? 椿屋は伊佐坂の腰を持ち身体を揺さぶる。 「つばきやあああ!!!」 突かれる度に名前を呼び、声を荒らげる。 えっろー…… 椿屋の息も上がっている。 ふと……セックスしているんだなって思った。 いつぶりのセックスだろう? 気持ちいい……。 「んん、もう……いくう」 散々後ろから疲れた伊佐坂が甘ったるい声で言った後、彼の身体がビクビクと痙攣した。 少しグッタリとして前に倒れ込む伊佐坂。 ハアハアと大きく息をしているので肩が動いている。 その肩から背中……お尻までのラインを何気なく見つめる椿屋。 すげえ、エロい……。 椿屋は前屈みになると背中へ唇を押し当てて吸い付く。 「やあっ」 いきなり背中を吸われた伊佐坂は驚いたように声を上げる。 「椿屋……」 後ろを振り返る伊佐坂は頬を赤らめ……潤んだ瞳で椿屋を見つめる。 ドクンっ、 その瞳のせいなのか、彼が尻穴をキュッと締め付けたせいなのか……伊佐坂の中へ射精してしまった。 なんか……もったいないと思ってしまった。 もっと、彼を突きまくり果てたかったのに……。 「中……だしやがったな」 潤んだ瞳はキッ!!と睨み付ける。 「もっと頑張れよ」 伊佐坂はそう言うと自分で椿屋の陰茎を抜く。 「風呂、連れてけ」 「えっ?」 イッたばかりでぼんやりしている椿屋に命令する伊佐坂。 「中、洗うんだから連れてけよ」 「あ、ああ、はいはい」 覚醒した椿屋はソファーから降りて伊佐坂をお姫様抱っこする。 「楽チンだな」 首筋に両手を回し笑う伊佐坂。 さっきまでの色っぽさが消えて無邪気な顔に戻った。 バスタブにお湯を貯める椿屋。 「椿屋、全部脱げよ……お前もいかくせえぞ」 伊佐坂は椿屋の身体の匂いをクンクンと犬みたいに嗅ぐ。 確かに自分のと伊佐坂ので生臭い。 椿屋はその場で服を全て脱ぎ、浴室の外へポイと投げる。 「すげえ……いい身体してんな」 伊佐坂は椿屋の身体を触りまくる。 「チンコもデカイし……」 伊佐坂は膝まつくと椿屋の陰茎を握る。 「ピクピクしてるぜ?やり足りないんだろ?」 その言葉通りに触られてビンビンに勃起している。 「中……お前が洗ってくれたらいれていいぜ?」 上目遣いで誘う伊佐坂。 椿屋は伊佐坂の腕を引っ張りあげて立たせると壁へ手をつかせる。 両足を広げさせ、指2本を尻穴へ。 すんなり入った。 さっきまで椿屋の陰茎を受け入れていたのだからすんなりと入るだろう。 指を奥まで入れていくとヌルヌルしたモノが指にまとわりつく。 自分の精液。 それを掻き出すように少し指先を曲げて出し入れする。 「あんっ……あっ……んん」 伊佐坂は指が出し入れされる度に腰を振る。 「……椿屋……もういれて……」 振り返る伊佐坂は、さっきリビングで見た色っぽい伊佐坂の顔だった。 我慢出来ずにズンっ!!と勃起した陰茎をぶち込んだ。 「あああんっ」 今度は浴室に伊佐坂の声が響く。 椿屋も自分を止められなくなっていて、何度も、何度も伊佐坂の中を陰茎で突く。 息が上がってくるのが自分でも分かる。 伊佐坂の腹に両手を絡ませて、動きに合わせて揺さぶる。 「あん、いい……きもち……いいよう」 子供みたいな声。 「俺も……気持ちいい」 椿屋は伊佐坂の耳元で囁く。 何度も突いて、そして……伊佐坂の中へ射精した。 それと同時伊佐坂もイッたようで、ガくんと力が抜けるのを椿屋は支える。 そのまま伊佐坂を抱いたまま湯船へ。 膝の上に座らせる。 伊佐坂は椿屋を向かい合わせに座り直すと椿屋へキスをしてきた。 椿屋はそれを受け入れ、彼の背中に手を回しキスを繰り返す。 背中に回した手を尻の割れ目へと滑らせるとまた、尻穴へ指を入れ掻き回す。 キスで塞ぐ唇から吐息が漏れてくる。 唇を離した伊佐坂が「俺のアナル気に入ったみたいだな?」とニヤリと笑う。 「……薬のせいだ」 「そうだね……すげえ、溜ってるみたいだな椿屋……どれくらいぶりだよセックス」 「さあ?」 そんな会話交わしながらも尻穴を指で犯すのは止めない椿屋。 「俺の思った通り……椿屋は性欲強くて……しつこい」 「どういう意味だよ?」 「俺と相性いいって事……俺も性欲強いんだ……ほら、よくいう絶倫ってやつ」 伊佐坂はそう言うと椿屋の首筋を舐めていく。 「あ……」 椿屋は甘い声を出す。 「椿屋……お前……エロくていいな……エロさ合格……星座も言えたしな」 「えっ……聞いてたのか?」 ソファーに寝転んだ時に見えた冬の星座の名前を言った。 それを聞いていたみたいだ。 「椿屋……もう、指ぬいて……お前のいれたい」 伊佐坂に言われ、指を抜くと、彼が身体を浮かしてそのまま勃起した椿屋の陰茎へと腰を下ろした。 「お前のでかくて……気持ちいい」 伊佐坂はゆっくりと身体を動かす。 椿屋は伊佐坂の後頭部へ手を持っていくと、キスをする。 伊佐坂も椿屋へと両手を回し、キスを何度も繰り返す。 「椿屋……お前、肉食だったんだな……すげえ、いい」 「マグロじゃないですから」 「シロナガスクジラでもないな……チンコでかいけど、2mはないし」 「そんなんあったら誰にも突っ込めませんね」 「俺は受け入れてやるよ」 伊佐坂はそう言うとまた、椿屋へキスをする。 バスタブのお湯が激しく水音を立てる。 「あんっ、あっ……」 椿屋は伊佐坂の腰を持つとピストン運動を繰り返させる。 伊佐坂の中が凄く気持ちがいい。 名器……っていうのか? 「ハマりそう」 荒い息を吐いて呟く椿屋。 「俺はもう椿屋にハマってるぜ?お前も俺にハマれよ……」 腰を動かしながら言う伊佐坂。 「最高……」 椿屋は、また、伊佐坂の中へ射精。 なんだろ?発情期なのだろうか?と自分で驚く。 セックスをこんなに何度もやったのは初めてだ。 何度もイッたのも…… これでハマらないのがおかしい。 「中……洗えよ」 「了解……です」 椿屋は伊佐坂の中から陰茎を出すのが惜しい。そう思ってしまう。 「なあ……ベッドで……」 「本当、絶倫だな椿屋……好きだぜ、そういうお前も」 椿屋は伊佐坂と風呂を出ると身体を拭くのもおしい感じで雑にタオルで拭くと伊佐坂をお姫様だっこして寝室へと連れて行った。

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