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第5話
ベッドへと伊佐坂を寝かせる。
シーツに横たわる伊佐坂はまだ、少し濡れていてそれがまたそそる。
首筋から胸にかけて雫が光る……それを椿屋を舌でぺろりと舐めた。
「んんっ、」
舐められた伊佐坂は小さく声を上げる。
雫を舐めながらチェリーみたいな伊佐坂の乳首を唇にふくむと、軽く吸う。
「あっ……はあ……」
ピクピクと身体が反応する伊佐坂。
「椿屋……お前、どんな体位好きだ?」
「正常位」
「意外と普通だな、さっきは何度もバックやってたからてっきりバックが好きなんだと」
「エロい顔見れるから……好きになった」
「は?なった?変な日本語だな?」
伊佐坂とのセックスで好きになったのが正解。
純粋無垢な顔をエロい顔にする……それにハマってしまった。
「俺は騎乗位が好きなんだ……椿屋、ベッドに寝ろよ」
命令され、椿屋はベッドへと横になる。
伊佐坂は椿屋の身体に跨ると「薬のせいだって思ってるだろ?」と天使の微笑み。
そうだと思う。だって、あの後……身体が少し火照ってきた……それから、わけがわからなくなって、気付いたら伊佐坂を抱いていた。
「薬なんてのませてないよ、ただのアルコール」
「えっ?……うそ、だって、変な味……」
「そりゃお前の精液だろ?俺の口の中に出したじゃん!」
「あっ……」
確かに……そうか、俺、精液の味知らない。
自分のは舐めないし、ましてや他の男の精液なんて……。
「身体火照ったのはアルコールのせいだよ……セックスはお前の意思」
マジか!!と思った。
「椿屋は暗示にかかりやすいな」
クスクス笑う伊佐坂。
「お前の意思で俺を抱いたんだ……責任は取って貰う」
「は?責任?」
椿屋はキョトンとする。責任……えっ?何の?
「今日から俺がセックスしたいって言ったら相手する責任」
「えっ?えっ?」
まさかの言葉に動揺してしまう椿屋。
「お前、結構上手いしなセックス……昨日あれだけ嫌がったから、てっきり童貞か皮がむけてない包茎野郎かと思ったけど、デカイし、野獣だし……お前、最高」
伊佐坂はそう言うと椿屋にキスをする。
セックス……をこれから……?
今もやろうとしているのだから、動揺するのは変だよな。って自分でも思う。
「とりあえずはシックスティナインしてみる?」
伊佐坂は椿屋の上で体勢をかえ、尻を椿屋へ向ける。
そして、椿屋の有無の聞かずに彼の陰茎を口に咥えた。
「んっ、」
咥えられたから声が出る。
そして、目の前に白いマシュマロ尻が。
その割れ目に手を伸ばし、指先をそこを広げる。
さっきまで自分の陰茎が何度も入った小さい穴。
女性器よりもエロく感じる。
そもそも、女性器はグロテスクだと初めてみた時はショックだった。
なんだこれ?新種のエイリアンか?と思って正直萎えた。
高校生の時だった。
でも、性欲には勝てず、結局はやってしまったのだけど、それ以来、あまり見たくないと思っていた。
舐めて……と女性が言えば断れずに仕方なく……仕方なく舐めていた。自分もフェラして貰うしなって……
それに比べるとこの小さく蕾みたいなココは嫌ではない。
まあ、大が出る場所なんだけど……さっき、洗ったしな……と椿屋はその穴へ舌を入れる。
ヒクヒクとそこは反応を見せてくれた。
締りが良くて気持ち良い穴。
俺って……節操ないのな……男でもいけるなんてさ。
ぶち込める穴があれば……いいのか?
自分で自分が分からなくなった。
しかも、薬のせいだと思っていたのに……ただよアルコールだったなんてえええ!!
くそう!騙されたよ。すげえ、騙された……。
騙されたというか、俺が凄く……本音はこの天使のような容姿の彼を抱きたかったのかも知れない。
ヒクヒクする穴へ次は指を入れる。
すんなりと入る……そりゃ入るよな。俺のが入るんだから……。
くそ!!指じゃなくていれたいいい!!
そう、思ってしまう自分に驚く椿屋。
そして、「……責任取ってやるから、もう入れたい」と口にしてしまった。
伊佐坂は「りょーかい」と返事をすると、体勢をかえ、椿屋の方を向くと彼の目の前でゆっくりと陰茎を尻穴へ入れていく。
エロい……
腰をくねらせて、自分のを受け入れている伊佐坂に見惚れてしまう。
そして、全て入ると伊佐坂は腰を自分で振り出す。
身体がしなやかに動く。ダンスでもしているかのように。
目の前の身体は女性ではなく、まぎれもなく自分と同じ男の身体。
それなのに、どうして目が離せないのだろう?
「椿屋、俺の弄ってよ」
伊佐坂は自分の陰茎を弄るように言う。
言われた通り、手を伸ばし伊佐坂の陰茎を触る。
「椿屋……きもち……いい」
ウットリとした顔で椿屋を見る伊佐坂。
「俺も……もっと……動いて」
その願いを伊佐坂は直ぐに聞いてくれて、身体を前後に動かしたり、ピストン運動したり……最高だった。
「もう……いく……」
椿屋は興奮が達してしまい、さっきよりも早く昇天を迎えそうだ。
「だして……俺の中にいっぱい……椿屋でいっぱいにしてよ」
AVみたいな言葉にも椿屋は反応してしまい、伊佐坂の中に射精してしまった。
ドクン、ドクンと中へ出ているのが椿屋にもわかる。
伊佐坂も感じているのか、やがて果てた。
そして、椿屋の上にグッタリと倒れ込む。
「気持ち良かったあ」
正直な感想に椿屋は思わず笑う。
「何笑ってんだよ?」
ぷくっと頬を膨らませる伊佐坂はもう、何時もの彼に戻っている。
「腹……減ったな」
「確かに運動いっぱいしたからな」
伊佐坂は椿屋の陰茎を抜くと「なあ、飯食うからリビングまで運べよ」と命令。
「分かりましたよ……でも、その前に身体拭かなきゃ」
2人とも精子でベタベタ。
さっき、風呂入ったのに……と椿屋は笑いそうになる。
◆◆◆◆
バスタブのお湯を抜かなくて良かったと椿屋は思った。
少し沸かしなおせば直ぐに入れたので、伊佐坂と2人、湯船に浸かる。
今度はエッチな事なしでちゃんと身体を洗った。
そして、リビングに戻り時間を見て驚く……
朝早くここに来た……
そして、今の時間は昼過ぎというか夕方に近い3時半。
そりゃ、腹も減るなと自分の性欲の凄さに気絶しそうだった。
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