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2話

◆◆◆◆ 「はい、うさぎ」 伊佐坂の目の前にリンゴを置く。 「おおお!!!」 ただでさえ大きな瞳がさらに大きくなってキラキラしている。こんな小さなリンゴ一つにこんなにキラキラ出来るなんて凄いよな……なんて椿屋は思う。 「明日、パフェ作りましょうか?」 何気なく言葉にした。 ウサギにしたリンゴでこんなに喜ぶならパフェ見たらこの人はどんな顔をするのだろう?そんな興味。 「パ、パフェ!!」 食べていた手が止まり驚きな顔で椿屋を見る伊佐坂。 「そう、パフェ……嫌いですか?」 「いや、好き!!」 真顔で答えられてしまい、笑いが出そうになる。 真顔で答えるくらいに好きなのか? 「チョコパフェにしますか?それとも苺?」 「チョコ!!苺!!1つしか選べないのか?」 伊佐坂はグイグイと食いついてくる。 「そんなに食べれるものじゃないでしょ?どちらかは次の日に作りますからチョコか苺か……それとも他の味がいいのか選んでください」 「な、何!!!次の日も作ってくれるのか?」 「1日パフェ2つとか食べたら糖尿病一直線でしょーが!だから、1日1パフェですよ」 「ちょ、ちょっと待て考えるから!」 伊佐坂は腕を組んで考え込む。 ……えっ?そんなに?そんなに悩む事? 伊佐坂は可愛い顔に眉間を寄せて考えている。 うーん、うーん、と唸りながら。 パフェ1つでこんなに悩む人を初めてみた気がする。 暫く悩み、目をカッ!!と見開き椿屋を見る伊佐坂。 「決まりました?」 「チョコは何が乗るんだ?リンゴのウサギとかも乗るのか?」 「は?」 椿屋は真顔で聞いてくる伊佐坂を見つめ返す。 「乗せて欲しいんですか?」 大きく頷く伊佐坂。 子供か?子供がやって欲しい事やお願い事を聞かれたら今の伊佐坂みたいに大きく頷く。 あざとい…… この人はあざと可愛い……。 こんな風な態度取られたら「いいですよ」って言ってしまう。 「そんなに気に入ったんですか?うさぎ」 「うん!可愛いなコレ」 ニコッと満面な微笑み。 「あとな、タコのウィンナーとカニとチューリップも可愛い」 くっ!!天使か!!まじで天使か!! 椿屋はその場でゴロゴロ床を転がって悶えたかった。 「じゃあ、明日はチョコパフェでいいですね」 「う……もうちょっと悩んでもいい?」 首を傾げて聞く伊佐坂。 ぐはっ!!! 鼻血出そう……。 「わ、わかりました!!そんなに悩むならチョコと苺両方作ります!でも、小さめですからね!」 思わず、思わずそう言ってしまった。 俺そうとう馬鹿だ……。 心で懺悔。 この人はどうも萌ツボを知っている。あざとい……犯罪的にあざとい。 「本当か!!!」 両方作ると言った言葉に伊佐坂は大きな声を上げてパア~と花ひらくような微笑みを見せた。 可愛い、可愛い、可愛い!!! 何度呟いたか分からない。 「本当です!でも、小さめですからね!」 「うんうん、それでもいい!やったあ!!」 両手を上げて喜ぶ伊佐坂。 あ……俺、いい事したな。なんて思わずにいられない。 「明日楽しみだな」 ニコニコしてリンゴを食べる伊佐坂。 こうして見てるだけなら可愛くて天使。 そりゃ、襲いたくもなるし、監禁とかしたくなるよな……この人、良く無事でいたよな。 あ、でも、今まで……色んな男と……。 チクッ……。 んん?今のチクッってなに? 椿屋は胸を押さえた。 チクッってここら辺が一瞬痛んだ。 「ん?椿屋どーした?動悸か?お前若いのにジジィな身体だな」 「ち、違いますよ!」 伊佐坂の嫌味でシャッキ!と身体を伸ばす。 「んじゃあ、若いとこ見せてよ?」 「は?」 「体力あるとこだよ」 「体力?何ですか?ジョギングとか?」 いきなりな質問にキョトンとする椿屋。 「アホか!セックスだよ!目の前に可愛いメイド服着たかわい子ちゃん居るだろ?」 伊佐坂は椅子から降りて椿屋の目の前でくるりと回る。 くるりと回るとフワフワのスカートがめくれ、下着が丸見え。 「せっ!!!くす!!」 この人は!!! 本当、こういう所がなければいいのに。 でも……健全な男なら大歓迎なのだろうか? こうやって、この人は今まで男を誘っていたのだろうか? チクッ…… おう?また? 胸を押さえる。 「椿屋、マジでどーした?」 エロく誘っていた伊佐坂が心配そうな顔で近付いてきた。 「あ、大丈夫……です」 「……本当に?」 上目遣いで見つめられる。 可愛い……。 この人は……俺以外の男にもこんな風に……。 「椿屋?」 首を傾げる仕草。 椿屋はたまらず、伊佐坂の身体を抱き込み、そのままキスをした。 「ん……」 伊佐坂の声が漏れる。 椿屋は伊佐坂の口内へ舌を侵入させ、絡ませる。 くちゅ、 絡む音が聞こえてくる。 「……ふっ……あっ……」 伊佐坂の腰が揺れているのに気付き、スカートをめくると彼の尻へ両手を持っていく。 尻の割れ目の部分が開いているので指がすんなりと穴へと辿り着く。 無理やり入れようとすると伊佐坂の身体がビクンと反応し、椿屋のキスから逃れるように離れ「痛いから濡らして」と上目遣いで言われた。 椿屋は指先に自分の唾液をつけ、また、小さな穴へと指を侵入させた。 「んんっ」 伊佐坂は椿屋の背中に両手を回してしがみついてきた。 可愛い……。 彼は華奢で綺麗で可愛い。 指が止まらない。

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