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3話

椿屋の指が伊佐坂の奥を強引に犯していく。 「……んん、」 強引だけれど、何だから慣れた手つきで奥を刺激してくるものだから伊佐坂の腰が自然に揺れる。 コイツ……上手いなあ。 指が長いせいもあるけれど、どこをどうすれば気持ち良いかとか……ああ、そうか……数こなしてるんだな。さすが王子様。王子様もただの男って事だな。 伊佐坂はそんな事を考えながら椿屋の背中に両手を回す。 コイツ、肉厚で良い感じだよなあ……チンコもデカイしな。いい身体してる……。触りまくりたいな。 イク顔とか俺とやってる時の顔とかどストライクなんだよなあ。 そんな事を考えている伊佐坂の舌に椿屋の舌が絡んでくる。 別の生き物。 ナマコ?いや、ナマコはもっとかたいか……ナメクジ?……いや、気持ち悪いから想像したくねーな! 椿屋の舌を何と例えたら良いか悩む伊佐坂。 これでも、恋愛小説家でエロいのも書くのになあ。 表現力の乏しさはやはり実体験で補わなければ。 椿屋の指が増えたのを感じた。 伊佐坂は椿屋の唇から逃れると「椿屋……立ってすんの?……ベッドいこ?」と可愛く誘う。 お前と俺の身長差考えろよー!俺がキツイだろーが!と罵りたいが機嫌損ねてこの状態で止められるのも辛い。 まあ、襲うけど。 が本音の伊佐坂。 穴を弄っていた椿屋は指を抜くとフワリと伊佐坂を抱き上げた。 おっ!!ベッドか?ワクワクすんな!コイツ、顔、王子様だけど野獣セックスするからな。 ワクワクする伊佐坂。 寝室へと行くかと思ったがすぐ側のソファーに置かれた。 「ベッドじゃねーの?」 と聞くが椿屋は伊佐坂をうつ伏せにすると尻を高く上げさせ、フワフワなスカートをめくる。 形の良い丸くて可愛い尻にはエロい下着があって、割れ目を露わにさせている。 そこに舌を這わす。 「あっ……」 ぬちょーとした感触の後に生暖かいヌメヌメしたものが穴に。 うーん、やわらかいナマコかな? 冷静に考えるが声は出てしまう。 指の腹の感触も同時に感じて、穴を広げられているのだと分かる。 穴の中にグニグニと入り込んでくる椿屋の舌。 「あっ、あん、きもち……いい」 舐められるのが好きな伊佐坂は力が抜けていく。 「もっとお……」 つい、おねだりをしてしまう。 椿屋の舌は執拗にソコを舐めてくる。 「あっ……はあ…………あっ……つばき……や……」 自然に腰が揺れる伊佐坂。 それだけ気持ちが良いのだ。 唾液が足をつたう感触を感じる。 「もう……充分濡れてるから……欲しい」 伊佐坂は椿屋の大きいモノが欲しくなった。舐められるのも好きだけど、やはりチンコで突かれるのが好きだ。 舌が抜かれ、その後に衣服が擦れる男とベルトを外す音がカチャカチャと聞こえる。 ああ!!あの大きいのがくる!! 伊佐坂はワクワクが止まらない。 伊佐坂も結構数をこなしているが椿屋ほどの大きさの男は少ない。 まあ、要するに粗チンが多いと言う事だ。 イケメンでチンコでかくて、野獣……。 最高じゃねえかああ!!! 伊佐坂はシャウトしたかった。 そして何より食事が美味い。 婿として最高の男。こういうのは漫画か小説の中にしか存在しないと思っていた。 現実にいるのか……。 そんな事を考えている内に椿屋のデカイチンコがズブズブと中へ押し込まれてきた。 「あう……んん、おっきい……」 尻の穴が広がる感触。 舌や指じゃ物足りない。やっぱ、チンコや!!チンコ最高!!! 伊佐坂は腰をクネクネして受け入れる。 「きっつ、」 締めつけてくる伊佐坂の小さい穴。 バコバコやってもキツイ……って凄いな。 女の子に突っ込むよりキツくて気持ちいいかも知れない。 あ、だから昔っから男色は居たのか。 見下ろすと細い腰が揺れている。 後ろ姿だけ見れば女の子そのもの。 いや、女の子より華奢で可愛くて色気がある。 細い腰を掴み、自分の方へ引くと同時に陰茎で突き上げる。 「あああ!!!」 伊佐坂の身体が仰け反り、声を荒らげる。 それをなん度も繰り返すと伊佐坂の息が上がってきた。 ハアハアと息遣いが荒い。 もちろん、自分も。 「ん、いく……きもちいい」 伊佐坂は身体を反らすとビクビクと痙攣した。 「椿屋……パンツ脱ぎたい」 振り返りそう言った伊佐坂の顔は頬が赤くて汗ばんで……瞳が潤んで……そりゃもう!エロいの一言。 「なんで?」 「いっぱい……でた」 さっきのビクビクは射精のせいだった。 椿屋は揺らす腰を止めない。 「んん、いじわるう……気持ち悪いから脱ぎたい」 身体を揺らされながら涙目で訴える。 ぐっ!!とくる。 その表情で一瞬、いきそうだった。 椿屋は腰を掴んでいた手を尻へ持っていき、尻側の開いた箇所を掴むと力を入れて裂いた。 ビリリリッ、と派手な音が伊佐坂の耳に届く。 「ちょ、お前、この下着結構高いんだぞ!」 破かれたともちろん分かる。 「新しく買ってやるから」 椿屋は裂いた下着を取ると前の方にベッタリと精液がついていた。 ポイッと下着を放り投げると伊佐坂の両手を掴み後ろへ反らせた。 「ああん、奥までくるう!」 身体を反ることで奥の気持ちいい場所に椿屋の陰茎が当たる。 ビリビリと衝撃が身体中を刺激してくる。 「あっ、あん、つばきやあ……」 名前を呼ぶと椿屋は後ろから伊佐坂を抱き込んだ。 腹でガッチリと両手を組み、上下に腰を動かす。 「あん、いい……あっ、あっ、」 ソファーがギシギシと鈍い音をたてている。 「……せんせえ……しまって……きもちいい」 伊佐坂が締めつけてくるから椿屋はいきそうだった。 「中出して」 伊佐坂は振り返り椿屋を見つめる。 潤んだ瞳。 その瞳に椿屋が映り込む。ああ、これからもこの瞳には自分だけ映りたい……。 そう思った瞬間、伊佐坂の中へ熱い液体を発射してしまった。 「あ……かんじる……つばきやの……いっぱい」 腹の下が温かくてなる。ジンワリと伊佐坂の中が椿屋の精液でいっぱいになった。

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