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6話
モフモフにしてやる!!ってコレかあ……。
伊佐坂が着ているパジャマ。
モフモフというよりモコモコ。こんな可愛いものを持ってるんだな……と考え、あっ、ハルカちゃんかな?とも思った。
下着とか可愛い服は宙が買ってくると言っていたから。
確かにこのパジャマは伊佐坂にとても似合っていて可愛い。
もし、自分も街とかのショーウィンドウとかで見掛けたら買ってしまうかも。
「んっ、んっ、」
腰を振りながら喘ぎ声を出す伊佐坂。
彼の中は居心地が良い。
椿屋も思わず伊佐坂の身体を抱き締めて一緒に腰を動かす。
下から突き上げると「あっ!!」なんて可愛い声が。
「きもち……いい……もっとお……」
「んっ……せん……せ……」
椿屋も気持ち良くて息が荒くなる。
「椿屋……そのまま寝て……」
耳元で囁かれ、椿屋はそのまま仰向けになる。
騎乗位の伊佐坂は「セックス教えてやるよ」と上から見下ろす。
「知ってますよ」
だって、もう、セックスをしている。
「違うよ……アナルセックスの気持ち良さ教えてやるって事……」
「えっ?」
どういう事?と思ったら椿屋の両手を掴むと手錠で繋ぐ伊佐坂。
「ちょ、何!!」
ソファーの手摺りの横に鉄製のポールがあって、鞄等を掛けられているのだが、このポールはいつも、そこには無いもので……えっ?あれ?移動させたのか?と困惑。
そこに手錠が繋がれた。
多少引っ張っても取れないし、強く引けばこちらへ倒れて来そうで怖くて安易に引っ張れない。
「ふふ、待ってろ」
椿屋は一旦、上から降りるとニッコリ微笑み、拘束具を椿屋の目の前に見せた。
「な、何するつもりですか……」
椿屋は何されるかは想像つくが一応聞いてみる。もしかしたら想像したものと違うかも知れないから。
伊佐坂は椿屋の穿いているズボンを下着ごと脱がせる。
「ちょっとおおお!!」
やはり想像通りの事なのだろうけど、実際やられると恥ずかしいし、嫌だ!!
脚をバタバタさせるも小柄で可愛い伊佐坂も一応男なので力はある。
しかも両手は使えない椿屋は不利だ。
よって、両脚を開かされ閉じないように拘束具を付けられてしまった。
M字開脚ってやつか……。なんて、呑気に考えている場合じゃない。
「先生、外して下さいよー!」
きっと、この願いは聞き入れられないだろう。直ぐに聞いてくれるならこんな風に拘束したりしない。
「セックスはさ……まず、自分の性感帯知らないとダメだろ?それを教えてやるよ」
伊佐坂はローションが入った容器を手にする。
そのローションは何に使われ、どこに塗られるか嫌でも分かる。
「や、先生……冗談でしょ?」
「芸人じゃあるまいし、冗談言って笑わせるかよ!」
伊佐坂は容器のフタを開け、手のひらに中身を垂らす。
や、やばくね?
椿屋はなんとか逃げようと頑張るが手錠が外せない。
虚しくガチャガチャと音がするだけ。
「……前立腺って知ってる?」
「そ、それが?」
「椿屋のいいとこ……知りたいなって」
そして、ローションの冷たい感触を下半身に感じた。
「つめたっ!!」
その後に尻の穴付近に指先の感触。
「えっ?ちょ、マジで挿れんのかよ!!」
「まずは指1本」
ぐっ!!と穴が広がる感触がしてジワジワと何か侵入してきた。
もちろん、指だって分かる。本人が言ったんだから。
「や!!やだ!!」
身体をなんとか反らそうとするがガチャガチャと手錠の音がうるさく聞こえ、逃げる事が出来ない。
指は奥へ奥へと入ってくる。
直腸検査っぽい!!
そんな事を考える余裕はあるみたいだ。
「やっぱ、狭いな椿屋の中」
「当たり前でしょーが!!抜いてください!」
「だめ!!」
指が奥へきた時に少しピリッと身体に電流が走った気がした。
「あっ、」
思わず声が漏れる。
「……あっ、ここら辺りだな」
伊佐坂の指先が何か探り当てたかのように奥でクネクネ動く。
「あっ、やだあ……」
そこ……なに?
1ヶ所をグリグリと刺激され「あっ、」なんて声と吐息が漏れる。
「なあ、前立腺は何で男にしかないんだろうね?」
「えっ?……」
伊佐坂は椿屋の感じる所を見つけたようで、そこを指先でグリグリと弄る。
「やあっ、やだっ」
ビクン、ビクンと身体が痙攣する。
初めてだ……こんなの。
椿屋は感じた事がない衝撃に戸惑っていた。
どう説明すれば良いのだろ?
女の子に突っ込む時の気持ち良さとは違う。
自分が挿れられてて、奥を弄られているだけなのに息が上がって……。
「んっ……あっ……」
なんて、吐息を漏らしている。
「椿屋、ここが前立腺、お前の気持ち良いとこ」
ぐっ!!と力を入れられた。その瞬間にビリリリっと背中に電流というか刺激が広がった。
ゾワゾワした感触。
「あっ!!!」
声が我慢できない。
「ここを刺激されると気持ちいいんだよ、俺もお前のチンコでここを刺激されるの好き」
伊佐坂の指は中で生き物のように動き、そして、指が無理矢理もう1本侵入してきた。
ググッと広がる感触。まだ、痛みはない。
「あとな、蟻の戸渡りって知ってる?」
椿屋は息を荒く吐きながら首を振る。
「お前、男の身体、本当に知らないんだな?」
伊佐坂はそういうと椿屋のアナルと陰茎の間の狭い箇所を親指で押した。
「やああ!!」
さっきよりも激しい衝撃が全身を走った。
何これ?なに?……まじで……なに?
次から次へと快楽が襲ってくる。
女の子とのセックスは動くから疲れるし、ただ、自分のチンコを出し入れして終わる。それだけ。
伊佐坂とのアナルセックスもそうだけど……彼のは何か違う。狭くてキツくて……気持ち良い。
その数倍の気持ち良さが身体を今、支配している。
伊佐坂がセックスが好きだと言ったのはこういう快楽を知っているからなのか?
椿屋は荒く息を吐きながら考えていた。
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