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12話
おおふ!!!
パクンと咥えられて声が出そうだった。
ああ、やっといける……なんて思ってしまった。
いきそうでいけないってこんなに辛いのか……。
伊佐坂の絶妙な下使いで股間が熱い。
「んっ……」
声が漏れる。
きもちいい……。椿屋は目を閉じて身を委ねる。
好き勝手しやがって、とか思うけれど、好き勝手やってくれるのも実は嫌いじゃない。口に出して言わないけど。
いき……そう。
そう思った時にフェラが止まった。
まじかよ!また?
生殺しする気か!!と目を開けて伊佐坂を見ると彼は椿屋を見上げていた。
バチッと目が合う。
「随分とトロトロな顔だな椿屋」
ニヤとされた。
「う、うるさい!」
そんな指摘いらない。
「フェラでいかせるのは勿体無いからな」
伊佐坂は立ち上がるとベランダの手すりに手をつき、椿屋にお尻を突き出す。
エプロンで前は隠れていたけれど、後ろは無防備。
白いクロスしたリボンが背中にあるだけで、お尻は丸見え。
背中だけみると華奢な少女。
そんな華奢で可憐な天使が自分にお尻を向けている。
「はやく……いれて」
誘いの声。
「えっ?だって、解してないよね?」
「昨日、やったからまだ解れてる……昨日はお前、マグロだったから野獣なお前が欲しい」
伊佐坂は掴まっていた手すりを離し、お尻へ手を回すと自分で割れ目を広げる。
「ここに早くう」
上目遣いで誘う。下半身はギンギン。
据え膳食わぬは男の恥……だよな?
椿屋は立ち上がると伊佐坂の真後ろに立つ。
小さくしぼんだ穴へ自分のをあてがう。
早く挿れたい……何故かそう思ってしまう。さっきまでベランダなんてやりたくない!とかいっていたのは誰だろう?
全く周りが見えなくなる。
ググっと亀頭を押し込む。確かに伊佐坂が言う通り、解れているのでゆっくりだが挿っていく。
先から感じる伊佐坂の中……ギュッと締め付けてくるから先っぽだけでも気持ちが良い。
「……せんせい……」
つい、言葉が出た。
「んっ……椿屋……ついて……はやくぅ……」
伊佐坂は煽り上手だと思う。
潤んだ瞳と物欲しそうな表情。しかも、可愛い天使みたいな容姿。
下半身に一気に血液が集中したみたいに熱くなる。
グッ!と力を入れると伊佐坂の腰を持ち、ドーン!!と突いた。
「ああ!!椿屋ああ!!」
伊佐坂は雄叫びを上げる。その声に椿屋も興奮する。
もっと、もっと声が聞きたい。エッチな伊佐坂の声を……。
椿屋はいきそうだったのを忘れて激しく突く。
突かれる度に伊佐坂が声を上げ、身体が激しく揺れる。
部屋みたいに響きはしないけれど打ち付ける度に椿屋の肌と伊佐坂の肌がぶつかりあってパンパンパンと音がする。
「椿屋あ……きもちいい……」
伊佐坂はトロトロな顔で振り向く。その顔がたまらない。椿屋は前のめりになりキスをした。
舌を絡ませあう。
くちゅくちゅと唾液が絡まる音。
凄い……気持ちいい……。
椿屋はベランダだというのも忘れて腰を振る。
「もっと、きて……」
伊佐坂がおねだりをする。
断る理由なんてない。
椿屋はいったん抜くと伊佐坂の身体を自分の方へ向ける彼の片脚を持ち上げ、「掴まって」と言って首筋に掴まらせると自分のを挿れる。
全部入ったら彼の身体を持ち上げた。
もちろん、両脚を広げた格好。
駅弁という体位をさせると前後に腰を振る。
しがみつく耳元で伊佐坂の荒い息が聞こえる。
「ん、椿屋あ……」
伊佐坂はギュッとしがみつき、自分も腰を振る。
「いく……」
小さく声が聞こえた。
「俺も……」
椿屋も限界に来ていて、伊佐坂と同時に射精した。
気持ちいい……。
伊佐坂を抱えたまま、彼を椅子に座らせると、両脚を肩へ乗せた。
そして、腰を振る。
「な、お前……イッたんじゃ……」
流石に驚く伊佐坂。
「先生が可愛いのが悪い……もっと突いて欲しいんでしょ?」
耳元で囁く。
「椿屋の野獣……」
伊佐坂は椿屋にしがみつく。
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