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6話

「椿屋もヤキモチとか妬くんだな」 椿屋がキッチンへ行った後、神田は感動している。 「どういう意味?」 神田の言葉に対して質問をする伊佐坂。 「椿屋って、人気あるんですよ、気が利くしイケメンだし……天然の人たらしで……でも、恋愛とかアイツの口からは聞いた事無かったんで、興味ないのかと思ってたんですよ。だから先生と付き合うとか正直驚いていますし、ヤキモチとかも妬くんだなって感動してます」 神田はそう言って目頭を押さえている。 「大袈裟」 クスッと笑う伊佐坂。 「あ、先生、とりあえずは椿屋の前で他の男のチンコしゃぶっていいとか言っちゃダメですよ!また、怒るから」 「……怒られたいなあ」 「あ、そうだった、先生ってドMでしたね」 神田はポンと胸の前で拳と手のひらを合わせた。 「ヤキモチとか妬く椿屋みたいなあって……そしたら、お仕置きとかしちゃうんだろ?性格的に……そしたら野獣セックスやられる」 ワクワクした顔の伊佐坂。 「先生って本当、顔とのギャップ凄いですね」 「ん?だから、モテるんだよ俺は」 フフっと笑う。 「なあ、神田ってチンコデカイ?」 「えっ?あー、どうしでしょうか?比べた事ないですからね」 「椿屋はデカイぞ?」 「王子な顔でチンコデカイのか」 神田は椿屋の方へ視線を向ける。 「セックスはすげえよ!本当、アイツも顔とのギャップがな……あと、ケツ、掘ったら可愛くなるしな」 「椿屋……リバーシブル」 「また、媚薬飲ませて襲おうかと思って、混ざる?」 「はい?」 「神田って奥さんいるけど、こっち側だろ?」 ニヤニヤする伊佐坂。 「……あー、流石先生ですね」 「同族ってわかるんだよねえ……椿屋は気付いていないみたいだけど」 「若い頃ですからね」 「何で女と結婚したん?面倒臭いだろ?女って……結婚したら旦那が稼ぐ金は全部自分のモノ……旦那居ない間に自分だけいい思いするってやつ」 「まあ、あれです世間体ですね……負けました!長男だし……好きだった奴は亡くなったし……そんな感じですよ」 神田はフフっと笑う。 「椿屋はどうだ?」 「イケメンですね」 「椿屋に入れたい?」 「入れたいですね」 「……とりあえず、椿屋、俺、気に入ってる」 「知ってます」 「……椿屋に内緒でしゃぶってもいいぞ?」 「んー、先生可愛くていいんですけど、どちらかと言えば椿屋にしゃぶられたい派です」 「椿屋にしゃぶらせたくはないなあ……だから、もし、我慢出来そうにないなら俺がしゃぶるから」 「あはは、宣戦布告ですね!手を出すなって」 「どうかな?」 フフっと笑う伊佐坂。 ◆◆◆◆ あー!!もう!イライラする!! 本当、あの先生は!! キッチンでコーヒーを淹れながら椿屋はイライラしていた。 ちゃんと見張っていないとあの人! プンプン怒ってコーヒーをトレイに乗せ、先程作ったスイーツも乗せた。 椿屋は2人の元へ戻り、テーブルにコーヒーとスイーツを置く。 「あー!!ウサギマカロン!」 目の前に置かれたウサギマカロンに子供みたいな笑顔になる伊佐坂。 くそ!!くそ!くそ! 可愛いんだよボケェ! 「お、おかわりありますから」 「ありがとう」 ニコッと天使の微笑み。 ヤキモチ妬いてイライラした感情がその笑顔でスッーと無くなった。 「椿屋、パンツ穿いた?」 「は?」 「パンツ穿いてこいよ」 「えー嫌ですよ……」 「穿かないと原稿……」 フフっと不敵な笑い。 断れない魔法の言葉。原稿……。 「は、穿けばいいんでしょ!!」 椿屋はその場から消えた。 「あのパンツ選んだから神田がこっち側って気付いた……椿屋に似合いそうだし、Tバックだから挿入簡単だしな……尻に穴空いてるのを買いたかったんだろ?本当は」 「当たりっすね」 ニコッと微笑む神田。 「パンツ買ってきたお礼に穿いた椿屋は見せてやるよ!その後家で抜け」 「……おかずには使ってもいいですね」 「脳内で犯す分にはいい」 「そうします!」 「ところで仕事の依頼って?」 「いきなり話変えますね」 神田は鞄からA4の封筒を取り出すと会議での内容を話始めた。

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