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ラはラブラブのラ!
大体、どこから手錠を!!
椿屋は手錠を外そうと頑張るが、頑張れば頑張る程、手首が痛い。
両手首は鞄をかける鉄製のポールに繋がっていて、ビクともしない。
そもそも、ここにこんなのあったっけ?
もう少し離れた場所にあったような?
椿屋は記憶を辿る……、そして、気付かぬ内に移動させられていたのだと……。
多分、元から両手を不自由にするつもりだったのだろう。
迂闊だったなと思う。
そして、「椿屋おまたせ」とニコニコした伊佐坂が戻って来た。
手になにやら抱えている。
「そ、それ……」
「これ?もちろん、拘束具と玩具に決まってんじゃーん」
笑顔で持って来たモノを見せられる。
「そ、そんなもの!返して来なさい!!」
「お前は捨て猫拾ってきた時のお母さんか!!」
ちゃんと突っ込みがくるあたり、伊佐坂なのだが……。
本気……だよね?
逃げようにも逃げれない。
「はーい、それじゃあー!良い子の椿屋くんいくよ?」
教育番組の司会のような元気な声。
ガシッと脚を掴まれる。
「や、やです!」
暴れ椿屋。
でも、伊佐坂に当たらないように気を使ってしまう。
足が当たって怪我でもしたら……会社から何言われるか……もしくは、もう!書かない!とか言われてしまう恐れがある。
伊佐坂は手慣れた感じで椿屋の両脚を拘束してしまった。
脚を開かせ、その脚は閉じれないように折り曲げて固定されている。
M字開脚。
この格好はエロい雑誌やDVDとかでお目にかかれるがまさか自分がされるなんて夢にも思わなかった。
「はーい、じゃあ!目隠ししようね」
「は?」
何言ってんだ!コイツ!という顔で伊佐坂をみる。
手には目隠しようの長い布が……。
「い、いやだ!!」
頭をブンブン振る。
「おいおい、そんな可愛く怯えられたらお兄さん興奮してしまうだろ?うへへ」
変態野郎のようにスケベな笑いをする伊佐坂。
似合わないから止めて欲しい。
伊佐坂は恥じらって顔を赤らめるか……
今、自分がされているような事をされる側……。
伊佐坂がこんな風に両脚を開かされ、目隠しされて男達から弄ばれる……そんな妄想を一瞬してしまった。
その一瞬の妄想が命とりになり……なんという事でしょう……。
股間のモノがそそり立ったではありませんか!!!
やばい!と思ったが隠しきれない。
よって、「お前、何?もしかしなくてもドM?興奮しちゃってんの?」とニヤニヤされた。
「ちーがーううう!!!」
頭をブンブン振って大声で全否定。
「お望み通り、むちゃくちゃ犯してやるよ」
伊佐坂は嫌がる椿屋に目隠しをした。
「や、やめ!外して」
無駄なお願いをしてみる。
「はいはい、椿屋くん今から気持ちいい事しましょーね」
その言葉の後に尻を少し持ち上げられた。
何されるかもちろん想像がつく。
「だ、だめ!!」
無駄だと思うが言葉にする。
直ぐに何か生暖かくてヌメヌメした感触がした。
「やっ、」
グッと指先がアナル付近で感じられ、そこを広げられた。
は、恥ずかしい!!
今、どんな状況かは身体の格好で分かるけれど、見れないから……見れないから、想像するしかない。
今、きっと、尻の穴を広げられて、そこを見られている。
しかも、そこにまた、ヌメヌメしたものが……
丁寧に這っていくのだ。
「んっ、」
その這うものが伊佐坂の舌だと分かる。
丁寧に丁寧に舐めている。
あの、可愛い顔で男の尻穴を舐めているのだ。
凄くないか?
可愛いお口から赤い舌を出して舐めている。
それを想像したら股間が更に熱くなって、この変態野郎!!と自分を罵る。
伊佐坂の舌はアナルの中へ。
「や!!らめっ、そこ、らめっ」
つい、出た言葉がエロいアニメのようなセリフ。
伊佐坂はその言葉を無視して舐め続ける。
「やあっ……だっ、め……」
次第に息が荒くなる椿屋。
そして、舌が抜かれると今度は指が侵入してきた。
「ゆ、指……いやだ」
舌が気持ち良かった……って、わけではないが……奥を刺激されるのが怖い。
気持ち良くなっていくのが怖い。
でも、伊佐坂が聞いてくれるわけもなく……指は奥を刺激してくる。
「んんっ」
ビリビリくる刺激を我慢するように身体をくねらせる。
「気持ちいいだろ?椿屋」
伊佐坂の声。
その言葉に首を振る。
「嘘つき」
少し笑ったような声。
その後に指を抜かれ、次に何か違うものを感じた。
指よりも太いなにか……
ぐぐっと入口に押し当てられるモノ。
えっ?まさか?
先生のチンコ?
指とは違うモノに椿屋は逃げようと身体をくねらせる。
「逃げるな椿屋」
そういって、何かを挿れてくる。
「いや!!だめ!!やだあ!!」
必死に抵抗。
「気持ち良くしてやるから」
ぐぐっと押し込まれた。
穴が広がる……そんな感触もした。
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