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4話
◆◆◆◆
椿屋に意識が無いのでつまらなくなりパソコンを開く。
大人の玩具や椿屋に似合いそうなコスプレを検索。
「おっ、いいじゃん」
椿屋を自分好みのエロい野獣に仕立てあげるのもいいなあ……なんて伊佐坂はウットリとパソコンの画面を見つめる。
あと、椿屋が好きそうな下着とか……下着かあ。
伊佐坂は腕を組んで考えると、よし!!とスマホを手にする。
そして、ある人物に電話を入れた。
数コールで相手が出た。
「あ、姉ちゃん?」
「なん?どーした?」
電話の向こうから聞こえくる声は伊佐坂の姉。宙(かなた)の母親だ。
「なあ、姉ちゃん可愛い下着とかない?」
「アンタに似合いそうなやつ?あるよ?」
「どんなの?欲しいんだけど」
「アンタ、可愛いからロリータ似合うからロリータなヤツあげるよ」
「本当?やったね」
伊佐坂はワクワクな声で返す。
「宙から聞いたんだけど、王子様と付き合ってるんでしょ?」
「あ~、やっぱ知ってるんだ」
「当たり前でしょ?写真でしか知らないけどイケメン王子を掴まえるなんてアンタ、やっぱ凄いわあ」
「誉めてくれてありがとう」
「今回は遊びじゃないんでしょ?」
「まあね、椿屋イケメンだし野獣だし、料理美味いし」
「キャラ弁作ってくれるしね、Twitter見てるよ」
「アイツ、すげえんだぜ?ウィンナーでウサギとかライオンとか作れるし、スイーツもすげえ美味いし可愛い」
ワクワク声の伊佐坂に姉は安心したように「お姉ちゃん嬉しいわよ、アンタが楽しそうで」と言った。
「まあね、久しぶりかな?……いや、初めてかな?椿屋みたいな男」
「そっか惚れてるんだ?」
「掘られたけど、掘ってない」
「あはは、違うわよ……って、そっかあ、王子ってソッチかあ、色んな女の子が振られるわけよね」
「いや、椿屋はノンケだったぞ?まあ、俺と会ってから男にハマったみたいだけど」
「うえええ、マジかあ!!もう、我、弟ながら凄いわよ、感動しちゃう!宙が隠れ腐女子だからハアハアしてるわよ」
「ハアハアしてんのか?そりゃ良かった……あ、俺、BLも書く事になったから」
「えっ?マジ?……って、今更感あるわね、とっくに書いてると思っちゃうもん」
「姉ちゃん、俺は一応、恋愛小説家だぜ?官脳小説家でも、BL作家でもない。女の子がキュンキュンする恋愛小説家」
「ほんと、それ、不思議だったわあ……アンタのBL濃厚そうね、宙が喜びそう」
「実体験だからな」
「その実体験に可愛い下着が必要なのね」
「そういう事!いつ届く?」
「明日の早朝」
「りょーかい!」
伊佐坂はそう言って電話を切った。
伊佐坂の姉は下着やコスプレを専門で作っているプロだ。なので、わざわざサイズを計らなくても向こうに採寸の情報があるので便利なのだ。
あ、椿屋の下着も頼めば良かったなあ。
伊佐坂はメジャーを手に椿屋の側へ戻る。
ソファーでスヤスヤ眠る椿屋。
一応、上にシーツをかけていたがそれを取り去り、素っ裸な椿屋を見つめる。
引き締った身体。
結構良いサイズのチンコ。
今はちんまりと縮こまって可愛い感じだ。
勃起すると暴走するけどな……とニヤニヤしながらソレを摘む。
プニプニした感触。
「可愛いなあ、オイ」
伊佐坂はそこにちゅっ!とキスをする。
摘んで上に上げると椿屋のアナルが見えて、そこについ、指を突っ込んでしまう。
いかん、穴があると突っ込んでしまうな俺。
突っ込んだアナルは玩具で弄っていたので、結構解れている。
「あー、残念だなあ椿屋……俺が攻めだったら犯してたのになあ」
グッと指を奥まで入れて、中を弄る。
「んっ……」
声を漏らす椿屋。
「可愛く反応しやがって動画の刑に処する」
伊佐坂はスマホで椿屋を撮り始める。
いつの間にか伊佐坂のスマホには椿屋の画像でいっぱいになりつつあった。
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