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5話
んんっ……。
なんか、気持ちいい……。
椿屋は気持ち良さで声が漏れる。
なんで……こんなに気持ちいいのかな?
「あんっ……あっ……」
腰が揺れる。
そうか、夢か……?夢かな?
椿屋はその気持ち良さに身を任せる。
脚を開いて……と誰かに言われた気がして脚を開く。
すると、ビクビクっ!!と身体に刺激的な電流みたいなものが走る。
「ああんっ……」
これ、なに?凄くビリビリくる。
「んっ、んんっ」
刺激が来るから腰が動く、ユサユサ……ユサユサ……と身体が揺れている。
椿屋は薄らと目を開ける。
そこには天使みたいに可愛い顔をした子が喘いでいる。
「あっ、いい……」
頬を紅潮させ、甘い息を吐く。
その息はきっとどんなスイーツよりも甘いんだろうなあって、見ていた。
身体が動いている。
「あっ……」
何だろう?これ……凄く気持ち良くてまるで……先生とセックスしているみたいで……
ん?
……セックス?
椿屋は目を完全に開けて自分の上に居る天使みたいな子を見た。
「先生」
「あっ、すげえ、中ででかくなったあ」
伊佐坂が自分の上で揺れている。
「なに……して……」
「王子の寝込みを襲ってる。だって、お前途中で気を失うから」
伊佐坂は騎乗位で上下に動いて気持ち良さそうだ。
「あっ、いきそう」
伊佐坂が締め付けてきた。
「中に出して……」
潤んだ瞳で見られるものだから、ドクンっ!と股間が大きく反応した。
「あっ、」
椿屋は伊佐坂の中で射精した。
「……あっ、椿屋の……きたあ」
細い腰をクネクネと動かす伊佐坂もイッたみたいで荒く息を吐いている。
「椿屋……本当、お前って最高にいい……」
天使みたいな顔が小悪魔みたいなエロい顔に変わって自分を見下ろしている。
ああ、こんな風に見下ろされるのもいいなあ。
なんて、椿屋は伊佐坂に見とれる。
「なあ、椿屋……腹減った」
「えっ?」
「なんか作れ」
「……気分台無し」
「何?お前ってセックスの余韻に浸るタイプなのか?ピロートークとか?」
「……わかりましたよ、作りますから降りて下さい」
椿屋は起き上がり、お尻の違和感に気付く。
手を穴に持って行くと大人の玩具が入っていると分かった。
「先生……」
起き上がっているので向き合ったままに伊佐坂を睨む。
「なんだよ、オイ、睨んだ顔もイケメンって腹立つよな」
と真顔で返され力が抜ける。
「飯作る前に俺を風呂場に運べ」
「命令ですか?」
「中出ししただろ?」
「してくれって言ったでしょ?」
「でも、出したのはお前だ」
伊佐坂は可愛い顔で椿屋を見つめる。
ああ、先生!!そんな可愛い顔でえええ!!!
椿屋は穴からバイブを取り出そうとするが「入れたまま、飯作れよ」と伊佐坂に止められる。
「はあ?何プレイですか、ソレ?」
「放置プレイ」
ニコッと微笑む。
「しませんから!!」
「取り出すなら原稿書かないぞ」
「脅しですか?」
「いや、お願い」
伊佐坂は椿屋の首筋に両手を回し抱き着くと「お願い」と囁く。
息を耳に吹き付けられゾクっと背中が震える。
「お前次第で良い原稿が出来上がるんだぞ?BLもお前次第で神田も喜ぶ」
耳元で囁く伊佐坂。彼の息がかかり、くすぐったくって、そのせいでか背中がゾクゾクする。
「俺に拒否権って無いんでしょ?どうせ」
「分かってんじゃん!」
伊佐坂は椿屋と顔を向き合って微笑む。
くそおおお!!何で俺はこの笑顔に弱いんだよおお!!
ケツに玩具ぶっ刺したまま料理とかもう変態決定じゃんか!
普通に戻れないいい!!ちくしょー。
お父さん、お母さん……都会は怖かです。
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