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6話

「くっ、」 椿屋はモジモジしながらキッチンで料理を作っている。 どうしても、どーしてもお尻が気になるというか気が散る。 中でバイブしている大人の玩具。 まさかスイッチ入れられるとは思わなかった。 椿屋的には動かないままの異物をケツに刺して料理して終わりだと勝手に思ってた。 甘かった……そう、甘かったのだ。 ケツに刺すだけじゃないって事くらい想像出来たはずなのに……もしかして俺ってド変態のドM野郎? しかも、裸エプロンまでさせられて。 もうう、お嫁にいけない……って、男だから貰う方なんだけどな。 しかし…… 「んんっ」 やばいいい!! 中を刺激されて股間が熱くなってきた椿屋。 後ろで感じるなんて、もう俺って普通じゃなくなってきたのか?そうなのか? 「ぬ、抜きたい」 チンコをではない、この場合は大人の玩具をだ。 後ろへ手を回すとガッチリと手を掴まれた。 おおう!!先生戻ってくるの早すぎだろ? 「なんか、モジモジして可愛いんだからそのままやれよ」 後ろから言われる。 「無理ですよお」 「前、おっ起ってんじゃん、さっき射精したろ?」 前を覗く伊佐坂。 「射精って、まるで絵を描いてるみたいに言うの止めて下さいよ」 「若いっていいよな」 伊佐坂はエプロンをめくり、椿屋の陰茎を掴む。 「ちょ、今はだめ!!!」 椿屋は身体をくねらせる。 「クネクネしながら言っても説得力ねーし」 伊佐坂は掴んだまま擦りだす。 「やっ……だめ……」 椿屋は料理作る手を止めて前のめりになり、荒く息を吐いている。 「腰動かせよ、気持ち良くなるから」 くっ!!先生めええ!! 伊佐坂の命令に素直に従う自分も大概だと思うが自然に腰が動く……だって気持ちいいんだもん!男の子だから!! くそう!気持ちいい。 椿屋はキッチンに両手をついて腰を動かす。 動かす度に伊佐坂の手の動きが早くなり、喘ぎ声が出てくる。 「んっ、んっ、あっ……」 下を向いて目は閉じている。その方が快楽に集中できるから。 そして、股間が熱くなって……そのまま果ててしまった。 「結構出たな、俺の中にも沢山出したのにこれが若さか?」 伊佐坂に背中をポンと叩かれる。そして、彼は椿屋の精液で汚れた手をエプロンで拭く。 「ちょっとおお!!何してんですか!」 「何って?拭いてるんだけど?お前のついたから」 「エプロンで拭く事ないでしょーが!」 「じゃあ、洗ってくる」 伊佐坂はくるりと椿屋に背を向けて手を洗いに行ってしまった。 俺も……洗いたい。 椿屋は心で呟く。自分で出した精液で太ももとかベタベタだし、エプロンもベタベタだし、なにより自分の匂いがして嫌だ。 イカ臭いというか自分の匂いは好きではない。でも、不思議と伊佐坂の出す精液の匂いは嫌いじゃない。 何でだろ? そもそも、男が出したモノなのに嫌じゃないって俺どうかしてんのかな? 椿屋は身体を洗いに伊佐坂の後を追う。 ……歩きにくい。 穴に玩具が入れ込んであるからどうにもこうにも……。 いや、そもそも入れたまま歩く事って日常的にないよな? そんな事を考えながら浴室に行くと「お前、飯は?」と手を洗っている伊佐坂に言われた。 「イカ臭いの嫌でしょ?洗いにきました」 「まあね」 おい!即答かいー!自分で言った事に傷つく椿屋。 「でも、お前の味は嫌いじゃないぜ?甘いから」 「は?甘い?」 「微妙に味って違うんだぜ?俺とお前も味が違う」 「自分のは味わいたくないですから」 「偶然だな、俺もだ」 ニコッと笑う伊佐坂。 「早く飯!!」 セックスをねだる時と同じ顔でねだられ、椿屋はさっさと身体を洗い飯作りに戻るのであった。

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