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16話
「コイツ、本当……無防備というか、ハッキリ言うとアホだよな」
伊佐坂はスヤスヤ熟睡中の椿屋をスマホで撮りながら言う。
「何が?」
神田は色んな角度から撮っている。
「今の状況で寝るとイタズラされるの確定なのにさ……っていうか、コイツ、毎回寝込み襲われてるのに……これはヤッていいっていう解釈してもいいレベルだな……狼の小屋で眠る子羊」
「狼って先生?……っていうか寝込み襲ってるんですね」
「襲ってくださいって寝てるからイタズラするだろ?普通?俺、変か?」
真顔で神田に聞く伊佐坂。
「いえ、全然変じゃないです!俺ももし、会社の仮眠室で椿屋が熟睡してたらイタズラしますからね、確実に」
「変態!」
伊佐坂は吐き捨てる。
「いやいやいや、先生も同類でしょ?っていうか、襲っていいなら襲いたい」
神田はシーツを全部捲る。
「椿屋、良く平気だったな今まで……こんな変態が側にいて」
「椿屋は会社では隙がないですから……こんなに無防備な姿見た事ない……いいおかずになる」
「本当、変態だな神田」
「先生に言われたくないなあ……脱がせていいですか?」
神田は椿屋を仰向けにする。
「脱がせていいのは俺だけだよ神田、覚えておけ」
伊佐坂は椿屋のネクタイを外す。
「タッチは?」
「お触り禁止……ズリネタは提供してやるよ」
伊佐坂は椿屋が着ているシャツのボタンを外していく。
「わあ!ドキドキ」
神田はスマホで何枚も写真を撮る。
「先生の前だからですかね?椿屋がこんなに無防備で子供みたいなの」
「俺の魅力かな?……あと、野獣な性癖も発掘してやったぜ?」
「野獣かあ……俺も椿屋には野獣になれる」
「たまに俺も椿屋には野獣になるな」
「えー、椿屋のケツって処女じゃないんだ?」
「玩具と指は突っ込んでるけど、チンコはまだだな」
伊佐坂は椿屋のシャツのボタンを外し、はだけさせる。
「おお!!椿屋の生乳首……吸っていいですか?」
神田は顔を近付けようとするが伊佐坂に阻止させる。
「吸うのは俺」
「ちぇ……じゃあ、舐めるだけ!」
「それも却下!」
「じゃあ、ズボンの上からチンコ揉んでも?」
「却下!」
「えー、じゃあ……椿屋のアナル見せてくださいよ!引っ越し業者費用負担しますから」
「……見せたらお前突っ込む気だろ?」
「ちっ、バレたか」
「本物は突っ込ませない、突っ込まれる方に目覚められると困るからな、野獣椿屋で居させたい」
「先生、完全ネコなんですね……突っ込みたいって思わないんですか?」
「突っ込むよりも、突っ込まれたい」
「なんか、愛されるよりも愛したいって感じですね」
「やめろ、その曲が頭の中でずっと流れ出すから」
「それはすいません……っていうか、早くズリネタくださいよ」
「引っ越し費用お前持ちな」
伊佐坂は椿屋のズボンのベルトを外し……ゆっくりとボタン、そしてファスナーを下ろす。
ノーパンな椿屋はファスナー下ろされると陰毛とチンコがこんにちは……と顔を出した。
「いい眺め」
神田は上機嫌だ。
「費用だせ!」
「かしこまりました……しゃぶらせてくれたら他にもオプションつけますよ?」
「……嫌に決まってんだろ?見ただけで充分」
伊佐坂は椿屋にシーツをかける。
「ちぇっ」
神田はガッカリした。
「先生に唾つけられる前に薬飲ませてやれば良かったなあ」
「お前……救いようがない変態だな……椿屋が無事で良かったよ」
「もう、無事じゃないですけどね」
神田はスマホをポケットにしまう。
「椿屋の引っ越しは3日後で」
「サンキュ!起きたら伝えておく」
「先生、最後に椿屋にベロチュー」
「却下!」
伊佐坂は神田の背中を押して寝室から出た。
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