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21話
結局は負けるのだ……。負けるのに毎回戦いを挑む自分はドMなのか?と真剣に思ってしまう。
いや、ドMだよ俺……。
先生のとこに来て自分の性格というか性癖を知る羽目になるなんて。
裸エプロンで朝食を作った。
クラブハウスサンド。
先生に野菜を食べさせる為だ。
酒か肉か甘い物を好むから栄養が偏る。
可愛くすれば果物食べてくれるし、野菜もサラダで出しても好んで食べないから、こうやって挟むスタイルにすれば食べるしかない!!
皿に盛り付けて、搾りたてのフルーツジュースと一緒に置く。
「おおお!!すげえ!!」
思った通り、キラキラした顔で見つめている。
伊佐坂はスマホで写真を撮ると「いただきます!」とニコニコしながら食べ始める。
可愛い顔に似合わない男食い……大きな口を開けてガツガツ食べている。
しかも、始終ニコニコ。
作りがいがあるのだ。
口の周りにケチャップをつけているのに気付いていない。
「先生、ついてます」
手を伸して指先で拭う。
するとその指をパクンと咥えて舌を使い舐める。
「……ちょ」
びっくりして手を引こうとしたが伊佐坂の舌が気持ち良くて舐めさせたまま。
拭った指を舐め終わると伊佐坂は椿屋の手首を掴み、指の間から指先まで丁寧に舐めていく。
そこにはついていませんよ?と言いたいけれど……気持ちいい。
舐められるって気持ちいいのだと伊佐坂に舐められて知った。
1本、1本を吸い付いてくる伊佐坂は椿屋を見つめている。
キラキラした顔から……色っぽい顔に変わっていて……この人は凄い。色んな表情を惜しげなく見せてくれる。その表情に椿屋は見惚れてしまう。
「美味かった」
伊佐坂は舐め終わると笑顔でそう言ったが、クラブハウスサンドの事なのか、自分の手だったのか……。どっちだろ?なんて思った。
椿屋は空になった皿を回収。
シンクへ置くと……さっき、舐められてドキッとした事を思い出して、……くっ!!あんなエロ王様にときめくなんてええ!!と困惑している。
皿を洗おうとすると、尻をペロンと舐められた。
「ちょっ!!」
顔だけ動かし、下を見る。
伊佐坂がひざまづいており、尻の位置に顔があった。
「だって、舐めろって感じで尻向けるからさ」
「舐めてなんて言ってません!仕方ないでしょ?穿いてないんだから」
「言ってたよ、さっき、手を舐めたらすげえ、可愛い顔になって俺を見てただろ?誘っていると判断した」
「か、勝手に判断しないでください!!」
「気持ち良かっただろ?」
うっ……、実際気持ち良かったので椿屋は言葉を返せなかった。
「可愛いよなあ、お前……」
伊佐坂は尻の割れ目を開く。
「ちょ!だめ!!」
椿屋は身体を動かすが伊佐坂は尻にしがみついている。
「減らねーだろーが!」
「減りませんが……神田さん来ますよ!」
「あと、2時間あんだろーが!」
今の時間は8時。
「か、片付け」
「うっせーよ!どうせ、最後はやられるんだから大人しくしてろ」
伊佐坂は割れ目に舌を這わした。
「やっ……」
確かにそうだ……結局はやられる。
「あっ……んんっ……」
伊佐坂の舌は割れ目を丁寧に舐めてくる。
指を舐めた時みたいに。
椿屋は次第に声を漏らし、シンクの端を掴み感じている。
伊佐坂は脚を広げさせて、太ももも舐めてきた。
「あっ、」
気持ち良くて立っているのがやっとな椿屋。
「椿屋……テーブルに伏せろよ、立ってらんねーんだろ?」
伊佐坂がそれを見逃すはずがない。
椿屋はフラフラとテーブルに伏せた。
「いい子だな」
伊佐坂はまた、割れ目から太ももまでを舐めてきた。
「あんっ……」
もう、何も考えられない。自分がいま、何をしているかなんてどうでも良くなっていた。
エプロンのリボンが解かれているのにも気付かない椿屋。
舌が背中にも這わされて「あっ……」なんて感じている。
下半身に熱を感じた。
そこに血液が全て集まる感じだ。
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