91 / 106

9話

乾かし終わると「よーし!いっちょやるか!」とベシッと太ももを叩く伊佐坂。 オッサンか!! そう、突っ込みたい。 「ほら、ベッドいくぞ」 伊佐坂はソファーから降りると椿屋の手を掴みベッドへ。 「本当にするんですか?」 「するから洗ったんだろーが!」 伊佐坂はベッドに横になると「ほら、お前は上な!」と誘う。 やっぱり、俺が上なんだ……。 「上……なんですね……」 「上の方が尻弄りやすいからな、ほら、グダグダ言ってないで来いよ」 男前に誘ってくる。 立場……逆じゃんか。 可憐な少女みたいな彼が下……。 上に乗せなかったな……なんて思いながら上に乗る。 尻を伊佐坂に突き出す感じなのが何だか屈辱的だ。 で、自分は伊佐坂のチンコを見おろしている。 まさか、男と69するとは思ってもみなかったな。 ぺろん!! 「あんっ」 いきなりきた! いきなりぺろん!!と尻を舐められ声が出てしまった。 「いい声出すじゃねーか椿屋。もっといい声で鳴けよ」 伊佐坂はそういうと椿屋の割れ目を広げてヒクヒクと動く穴へと舌を這わす。 椿屋め、ヒクヒクさせて誘ってやがる。 そこに舌を這わせれば「やあっ」なんて椿屋の可愛い声が聞こえてくる。 本当に俺を楽しませてくれるよな椿屋って。 穴を広げてそこに舌を挿れる。 「あっ、」 椿屋の身体が震えているのが伊佐坂にも伝わってくる。 そして、椿屋のチンコも掴むと牛の乳搾りよろしく、ぎゅーと揉んでいく。 「あっ!!」 声が出てしまう。……だめだ……これは俺が先に行くパターン!! 「せ、せんせえ、俺が下がいいです。先生に同じ事やってあげますから」 先にイクのは嫌だった。 椿屋の言葉を無視して伊佐坂はなおも続ける。 グイグイと舌が挿ってくるし、チンコは弄られている。 く、くそう!!俺だって!! 椿屋は伊佐坂のチンコを咥えるとフェラを始める。 こ、これは勝負だ!!負けてはダメだ!! 椿屋は必死にフェラを続けた。 ◆◆◆ 「今頃、王子とダンはやりまくってんのかしら?」 瞳は宙の部屋でくつろぎながら大胆なセリフを吐く。 「きゃー、お母さんやめて!!妄想して眠れないいいい!」 宙は興奮気味に頭を振っている。もう、すでに妄想しているに違いない。 「相変わらずの腐女子ねえ」 「お母さんのせいじゃん!!お母さんがJ庭とかで同人誌買ってきたり、家にBLの本たくさんある!」 宙は親からの影響で立派な腐女子に育っていた。 「あんたはまだまだよ!作るようにならないと!」 「は?まさかお母さん……」 「ふふふ、同人誌作る友達出来たのよおお!楽しい」 「嘘!!見せて!!」 宙の目がキラキラと輝く。 「できたらね!」 「ダンちゃんもBLプロジェクト始動してるし!もう、楽しみが増えちゃう」 「ダンには負けるわね……なんせ、実体験書けばいいんだし……王子、本当にハイスペックねえ。これならダンのトラウマも解消されるかもね」 瞳は嬉しそうだ。 「外に出れない病?最近はコンビニまでは行くようになってたよ」 「そうなの?」 「あとは椿屋さんとなら結構遠くまでいけるみたい」 「そうよ!なんせ、車で買い物行ってたから……王子!期待してるわよ」 「ダンちゃんも誘拐とかなかったら……まともな生活できたのかな?」 「そうね……」 瞳と宙は心配そうにため息をつく。

ともだちにシェアしよう!