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12話

「椿屋あ……」 伊佐坂は椿屋へ両手を伸ばす。 「抱っこお」 可愛くオネダリすると椿屋は伊佐坂の身体を持ち上げてキツく抱き締めたまま、座る。 座ったまま、下から突き上げ、伊佐坂の身体をグッと下へ押し付けた。 よって伊佐坂の気持ち良い場所がぐーっ!と刺激される。 「あっ、あっ、」 身体中がビリビリと刺激される。 伊佐坂は椿屋の首筋にしがみつき、その刺激に夢中になる。 気持ちいい……凄く気持ちいい……。 セックスは好きだ。気持ち良くなれるから。 気持ち良くしてくれたら、相手は正直誰でも良くなっていた。 まあ、顔は選ぶけれど。 自分でもビッチだなって自覚している。でも、何が悪い?と思う。 痛い事よりも気持ちいい事。これが1番だ。 瞳の恋人や男友達に良く誘われていた。 可愛いと自分でも知っている。ただ、微笑んだだけ。それだけで相手は勝手に興奮して押し倒してくるのだ。 顔が好みの奴はそのまま好きにさせた。 伊佐坂が10代の頃は相手もそれくらいだから突っ込む前に射精して出来なかったり、独りよがりのオナニーみたいなセックスで終わったり、なかなか満足できるものではなかった。 名前を互いに呼びあってセックスするなんて……身体だけの関係には存在しなかった。 まあ、向こうが自分の名前を呼びながら腰振って勝手にイッてしまって、こっちは満足感さえ得られない事もあった。あったというより半分がそれ……。 だから、椿屋は……特別だ。 「先生……俺、いく……」 椿屋の声。 「お前、先生言うのやめろ……エッチの時は名前呼べよ」 「えっ?」 「ダンとかあるだろ!」 「だめ……です……先生は先生ですから」 「名前呼ばないといかせねーぜ?」 伊佐坂は腰を持ち上げて椿屋のデカチンコを抜いた。 「ちょ!!」 いま、イきそうだった椿屋は餌をお預けくらった犬みたいな顔をする。 椿屋の腕からスルリと抜けた伊佐坂はベッドを降りて壁側にある家具の引き出しからあるものを持ってきた。 「これなーんだ?」 じゃーんと見せられたモノはペニスにはめる道具で、そのままつけられた。 「ちょー!!何するんですか」 「いーじゃねーか!名前呼べば取ってやるよ」 「じ、自分で取ります」 椿屋が股間に手を持っていこうとするのを阻止され、押し倒され両手を頭の上で拘束されてしまったのだった。

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