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14話

「本当、お前って名前の通り素直だよな」 伊佐坂はニヤニヤしながら玩具を出し入れさせる。その度に椿屋の喘ぎ声が部屋に響く。 「いく……」 玩具は大きい分、早く快楽を運んでくる。お腹の下辺りがゾクゾクと気持ち良くなるのだ。 心臓もキューっと縮まるみたいな感覚。なんだそれ?って椿屋自身も思う。 女の子としたセックスよりも数倍気持ち良いものが身体中を支配してしまい、もう頭が何も考えられなくて、ただ……いきたいとだけ思ってしまう。 いきたい……いま、イッたら気持ち良いだろうな? 視界もボヤけている。 さっきまではハッキリと見えていたのに……自分でどこを見ているか分からない。 「いきすぎたらアホになるらしいぞ?だから我慢しろ!」 伊佐坂の声だけは聞こえてくる。 あとは機械音。 「……んん、やだあ……我慢できない……」 いきたくて椿屋は言葉にする。 「ダメ、耐えろ」 伊佐坂は椿屋の良い所を刺激しながら耐えろという。なんて鬼畜なのだろうと気持ち良さでどうにかなりそうな椿屋は思った。 どうしたらいかせてもらえる? 答えは簡単だ。彼の名前を呼ぶだけでいい。それだけでいかせて貰えるのだ。 「いき……たい……お願い……だんじゅう……ろう……さん」 喘ぎ声と混ざりながらようやく名前を呼んだ。 「上出来だよ」 伊佐坂は椿屋の頭を撫でると、彼のペニスを縛っていたものを外した。 だからって一気に射精できるわけでもなく、椿屋は「気持ち良くしてえ」なんて可愛くオネダリしてしまった。 伊佐坂はパクンと椿屋のを咥えると一気に吸い上げた。 「あっ、」 その刺激で溜まっていた白濁液が伊佐坂の口内へと発射された。 イクという行為は本当に大事で、物凄い快楽を身体全部に運んでくれるのだ。 椿屋は頭が真っ白になって、そのまま目を閉じた。 「おいおい、マジかよ王子様よ?これからって時に失神かよ?」 伊佐坂は面白くなさそうに椿屋の頬を軽く叩く。 一気に快楽がきて身体がいっぱいいっぱいになってしまったのか、彼は眠ったようだった。 「つまんねえなあ」 椿屋の中にまだ押し込まれている玩具を出し入れして遊ぶ。 ちっ、この後椿屋にめちゃくちゃ突かれるつもりでいたのにさ……寝やがって! あといって、椿屋に突っ込むのもなあ……なんて思う。 突っ込まれる方が好きなのだ。 でも、玩具を突っ込まれて可愛く喘ぐ椿屋も好きだ。 神田……狙ってんだよなあ。 いつか、こいつの処女奪われちまうのかな? 伊佐坂は玩具を出し入れしながら考えていた。

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