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平凡とイケメン生徒会の面々2

「田村君。生徒会の皆様がお待ちだ。ついてきなさい」 お昼休み。教室まで迎えに来て親衛隊の皆さんに連れられて、俺は昨日の学食まで連れてこられた。 おおお、親衛隊の皆さんロシアだ。空気が冷戦だよ。 あっくんは懲罰部屋に入れられちゃって、今日は俺一人だ。 すでに生徒会メンバー全員着席していた。 断れる空気じゃなくて、俺は大人しく特等席に座った。 「おう。よく来たな。好きなもの注文しろよ。奢ってやる」 こいつ……! 昨日の今日でよくケロッとしてるな。 「あの、俺、お弁当なんで」 「お、弁当? き、清道のお弁当見たい」 春馬くんのおねだりに俺はしょうがなしにお弁当の蓋を開けた。 昨日の残りのコロッケとバターコーンと卵焼きとピーマンの焼きびたしだ。 「お、美味しそう」 「地味なお弁当だな」 「ですよね。だから俺は教室で……」 「ちょっと食わせろよ」 「あ!」 生徒会長がひょいと卵焼きをつまんだ。 「美味い」 「マジで~? オレもひとくち」 「僕も味見します」 チャラ男と副会長も俺の弁当箱からおかずを盗んでいった。 あんたたち……。金持ちは庶民の弁当が珍しいのかね。 春馬くんだけは遠慮がちに見てるだけだ。 「食べる?」 お腹を空かせた子犬みたいな眼差しに負けて、俺は弁当箱を差し出す。 「い、いいの? ありがとう」 春馬くんは嬉しそうに笑って、コロッケを取った。 遠慮してた割にはメインのおかずを取っていったなぁ。まぁ、いいけど。 「お、美味しい。懐かしい味がする」 懐かしいと言われてドキッとした。 春馬くんは母性をくすぐるなぁ。 俺はスカスカになった弁当箱に視線を落とした。きっと足りないよ。 「ほら、何が食べたい?」 生徒会長がタッチパネルで注文するよう促してきたので、俺は遠慮なく和牛ハンバーグを注文してやった。

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