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大切なあなた2

  「……ねぇ、シャワー浴びてくる」 「必要ない」 「でも、汗かいちゃったし汚いよ」 「汚くなんかない」  俺はあっとゆう間に委員長に裸に剥かれてしまう。  恥ずかしくて、せめてシャワーを浴びさせてくれって頼んだけど却下された。汗ばんだ肌のあちこちにキスされる。  首筋や耳たぶ、鎖骨、そこから乳首をちゅっと吸われて思わず腰が跳ねた。 「んっ、ん!」  変な声が出そうになった。俺は慌てて両手で口を押さえる。  委員長はおかまいなしに乳首を舌でべろべろ舐め回してる。尖らせた舌先で刺激されて、体がぴくぴく反応してしまう。 「んん……あっ!」 「声だせよ」  委員長が少し掠れたセクシーな声で囁いた。欲情に掠れた声にゾクゾクする。  そして俺の両手をひと掴みにして頭上に固定してしまった。 「だって……あ、あっ」  じゅぷじゅぷとエッチな音を立てて激しく乳首を吸い出した。絶対わざとだ! 俺は唇を噛んで我慢しようとしたけど、 「や、ぁあ……まって、そんなの……はっ、あ」  鼻にかかった甘ったるい声が出てしまう。俺の声じゃないみたい。恥ずかしい。もう止めて欲しい。  いつまで続ける気なんだろう? 「あっ!! ダメッ!」  委員長のもう片方の手が俺の……俺のアレを握った。  触られてはじめて気付いたけど、俺のちんこは勃っちゃてた。 「ちゃんと気持ちいいんだな。よかった」 「まって、お願い……あ、あっ」  タイムタイム!  そんなとこ触られるの初めてで、心臓がバクバクしてる。  だめだ。ついてけない。ちょっとだけ待ってほしいと頼んでも、委員長は容赦なく俺のちんこをしごいた。  逃げようともがいたら、掴まれていた手首をベッドに更に強く押さえられてしまう。腰が反りかえり、びくびくと体が痙攣する。  どうしよう……気持ちいい。 「あ、やだ……やだぁ、まって」 「おい、濡れてきたぞ。エッチな子だな」 「あ、あっ、言わないでっ」  ねちゃねちゃと音を立てて亀頭を擦られると、くすぐったいのに気持ちよくてたまらなくなる。  オナニーくらいしたことあるけど、こんなに気持ちよくない。委員長の手はどんどん俺を追い詰めていく。  ああ、もうイキそ……っ  すると委員長の手は離れてしまった。  なんで? もうちょっとでイキそうだったのに。  少し恨みがましく委員長を見上げたら、苦笑しながらクローゼットに何かを取りにいった。 「それなに?」 「潤滑ジェルだ。ちょっと我慢しろよ」  チューブからたっぷりジェルを手に出して、委員長は俺の股を大きく開かせた。  とんでもないところにジェルを塗ろうとしたので、俺はぎょっとして後ずさりした。脚を閉じて両手で膝を抱えて、ベッドの隅っこに体育座りになった。 「清道。痛くはしない。大丈夫だ」 「い、痛くしないってなんだよ?  なにする気?」  一緒にオナニーするとか、そんなんじゃないの?  委員長はまるで獲物を狙う獣のように俺に近付く。怖いのにゾクゾクする。 「なぁ、ちゃんと俺を好きか?」 「う、うん」 「俺を信じてくれ。ほら、脚を開け」  俺は恐る恐る脚を開いた。委員長の手が股の間に潜り込んで、その奥のお尻の穴をぬるりと撫でた。  逃げたくてしかたないけど、委員長が俺の顔をじっと見てる。その真摯な眼差しに捕らえられて、俺は動けなくなってしまう。 「き、気持ち悪いよ。もうやめて」  お尻の穴をマッサージするみたいに触られて変な感じ。  もじもじしてたらキスされた。舌を絡められて、俺はうっとりと目を閉じた。委員長、キスうまいなぁ……。 「……ん、ふ……ん、んううっ!!」  キスに気を取られてたら、お尻の穴に指を入れられてしまった。 「あ!  抜いてっ!!」  逃げようとした俺は、ベッドに引き倒された。  委員長は俺の腰にがっちりと腕を回して、逃げる体を引き寄せる。潤滑ジェルのぬめりで抵抗なく挿ってしまった。 「ぃ、あぁあッ」 「痛いか?」 「い、痛くはないけど……うっ、変な感じ。ねぇ、抜いて。抜いてよ、お願いだか……あう!」  ゆっくりと指を出し入れされる。  俺はたまらず委員長の分厚い胸板を叩くけど、びくともしない。逃げられない。  ぬくぬくと指でお尻の穴を拡げるように抽挿ちゅうそうされて、俺は情けない声を上げ続けた。 「ああ、あ、やぁ……んむぅ」  またキスされる。  上の口も下の口も塞がれてる。苦しいのに…… 「んうぅうッ!!」  増やされた指でお尻の奥をぎゅっと押されて、体が大きく跳ねた。  快楽と呼ぶには強烈すぎる刺激だ。 「んぁ! あ! そこっ……だめ、やめて」 「ここが気持ちいいんだな」 「違う! ちが……あぁああッ! やだも…ぅ、いやっ」  内腿がぴくぴく痙攣する。息が荒くなる。  お尻の奥がすごく熱いよ。変になる、こんなのおかしいよ。 「あぁああ……ゆるして、も……変、なる……んぁあッ」 「……くそっ」  急に指を抜かれて思わず悲鳴を上げた。  委員長は急いでズボンを脱ぎ、俺に覆いかぶさった。大きな体に包まれて、一瞬ほっとしたけど─── 「あ!  ────ッッ……ぁあああッ!!」  指なんかよりもっと太くて硬いもので貫かれた。  俺は目を見開いてガクガク震えた。  苦しい。熱い。俺……今すごくみっともない顔をしてると思う。  声も無く震えてる俺を抱きしめて、委員長が苦し気な声で呟いた。 「……ごめん」  頬にキスして、優しく頭を撫でながら、 「くそっ……俺、余裕ねぇわ。もっとゆっくり優しくしてやりたいのに……お前が欲しく……ごめん、清道」  その切ない声と言葉に震えが走る。  どうしよう、可愛い……俺より体も大きいし強いのに、まるで怯えてるみたいに俺を抱きしめてくる腕が愛しい。  その逞しい腕を撫でて「好きにしていいよ」って伝えた。 「……ッ、くそ!  お前それ、殺し文句だぞ……覚悟しろよ」 「りゅういちろ……アッ!  ひっ、あっあっあっ!」  言うなり委員長は大きく突き上げた。  思うさま揺さぶられて、俺は思い切り声を上げた。  なにもかもから解放されたみたいに、全部を委員長に投げ出して、恥ずかしい声を上げ続けた。  最初からガンガン突かれて、俺は何もわからなくなってしまう。委員長は余裕ないって言ってたけど、俺だって余裕なんかないよ。 「……清道ッ」 「うぁッ! あ、あぁあッ! ……はぁ、あ……んん」  体の奥に熱いものが放たれた。こんなことされたの初めてなのに……どうしよう、気持ちいい。 「……はっ……ああ、ちくしょう……お前、よすぎる……」  あっという間にイッてしまったから挽回させろと、休む間もなく再び抽挿がはじまる。奥に出されたものが滑りをよくして、さっきよりも更に奥まで挿入されてるみたいだ。  ぐちゅ、ずちゅっと卑猥な音がして恥ずかしい。  でも興奮する。いやだ、こんなの……こんな、こんな…… 「あ、あ、あ、やだぁあ……変、へんだから……あ!  あうぅうッ!!」  俺は委員長のお腹にちんこを押し付けるようにしてイッてしまった。  恥ずかしくって両腕で顔を覆う。 「……はぁ、はぁ……アッ!」  震える体を抱き上げられて、今度は仰向けになった委員長の上に乗る体勢になった。真下から突き上げられて悲鳴を上げた。  自分の体重でもっと深いところまで委員長のモノを迎え入れてしまう。奥の奥までみっちりと塞がれて、俺はまた気持ちよくなってしまう。 「待っ、あ! 嫌、いやぁ……こんな、あ、あ」 「嫌じゃないだろ」 「ひぃ、いッ!」  濡れそぼったちんこをくちゅくちゅとしごかれる。刺激が強すぎて涙が零れた。 「やめ、て……あぁああ……おねがい、もう……やだぁあ」 「なにが嫌なんだ?」 「だってぇ……おれっ、エッチな子みたいで……恥ずかし……あぁああッ!!」  急に委員長が興奮してまたガンガンに突き上げられた。  目の裏がチカチカして、俺はまたイッちゃう。  ちんこもお尻の穴もぬるぬるで、それが気持ちよくて……もうわけわかんない。 「……っ、清道……清道、すげぇやらしくて可愛い」 「あぁあ……言わないでぇ……もぅ無理、あっあっ、も……ぐちゅぐちゅって、しないでよぉ」  何度も体位を変えて、揺さぶられる。 まるで最初で最後みたいなセックスだった。 「ああ……清道、好きだ……清道っ」 「ぅん……うんっ……俺も、すき……あ、あ、あ!」  甘い声に酔いながら、俺の全部を委員長に委ねる。  委員長が気持ちいいのが嬉しい。委員長は俺が気持ちよくなってるのが嬉しいんだ。  二人一緒だから気持ちいいのも、切ないのも、好きだって気持ちも大きくなってゆく。  そうやってキスをして抱き合い、燃え尽きるまで揺れ続けた。

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