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第5話

「うう・・・陽向。その顔、反則だ・・・」 そう言ってギュッと目をつぶる征治さんのものを、そっと撫でてみた。 こんなに硬くなっていて征治さんだって辛いはず。 「くっ・・・勘弁してくれ・・・」 まだ葛藤している征治さんの首に、反対の手をかけてぐいと引き寄せ、自分から征治さんの唇に吸い付いた。無性に征治さんが欲しかった。 征治さんのものを握りこむが、布越しなのがもどかしい。 もっと征治さんの熱を感じたい。 「直に触りたい・・・」 思ったことがそのまま言葉になって零れてしまった。 ふうーっと長い溜息をついた征治さんが、とうとうぐっと身を起こした。 我儘言って困らせた? 怒らせた? でも、征治さんは苦笑いしながら「降参だ」と言い、「怖くなったらすぐにちゃんと言うんだよ?」と念を押した。 ああそうか、僕が他人の男性器を見てまたフラッシュバックを起こさないか、心配してくれてたんだ。 僕が頷いたのを確認すると、征治さんは膝立ちになって下着ごとスウェットを引き下ろした。 勢いよく飛び出した逞しい屹立にドキリとする。 だけど、ちっとも怖くないし嫌じゃない。 僕のことが欲しくてこうなっているんだと思ったら、また興奮してきた。 「大丈夫?」 僕の表情を窺う征治さんに答える。 「あの・・・触ってもいい?」 「あぁ・・・もう君って子は。だけど、それはもうちょっと待って」 触れようと伸ばした僕の手を捕まえ、ベッドに押し倒す。 僕の手をベッドに縫い付けたまま、もう一度唇への熱いキスから始まった。 弱点の首や耳、鎖骨、胸の印や脇腹、内腿まで丁寧な愛撫とキス、甘噛みで埋め尽くし、征治さんは僕を昂らせていく。 「まだ触ってなかったのに、陽向、凄く濡れてる」 「だ、だって・・・」 そんな恥ずかしい事言わないでって思った時、僕のものが征治さんの手に包まれた。 「ああっ」 強烈な快感に、思わずのけ反る。 「ああ、またこんなに溢れてきた。自分で分かる?」 僕の耳元に低い声で囁き、僕が零したものを絡めて大きな手で僕のものを握り込む。くちゅりという音と潤滑剤を得てぬめる感覚に刺激され、また新たな蜜が溢れたのが分かった。

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