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第39話

また食い尽くしたいという衝動に駆られ、陽向の肩に噛みついた。夢中になって陽向の体を貪り、気が付けば白い肌のあちらこちらに赤い花が散り、ところどころ噛み跡までついている。 陽向の顔を見やれば、熱を孕んだトロンとした目でこちらを見上げ「征治さん・・・」と両腕を伸ばしてくる。ああ、堪らないな。なんでこんなに可愛いんだ。 華奢な体を抱きすくめ、今度は陽向の唇を貪る。 「んふ、んんっ」 鼻に抜ける甘い声が耳の奥をくすぐる。 口内を余すところなく探り、陽向の舌をきつく吸い上げると、背中にしがみ付いていた陽向の手が脱力し、ずるりとベッドに落ちた。 胸を大きく上下させ、呆けた顔で視線をゆらゆらと漂わせている様子を確認し、ベッドサイドのボトルに手を伸ばす。 取り出した粘度のあるジェルを掌で温め、たっぷり指に纏わせる。それを陽向の蕾にそっとあてがった。 陽向の体にピクリと力が入る。さまよっていた視線がこちらへ向いた。 ゆるゆるとジェルを塗り込めるように襞を撫でる。ときどきピクピクと反射の様な反応があるのを指が感じ取る。 「いっぱい予習はしたんだけどね。いわゆる通信教育で武道を習うってやつだから・・・具合が悪かったら遠慮なく言って」 ふふっと薄く笑った陽向が頷いた。 「それでさ・・・こんな色気のない質問は最初だけにするから・・・綺麗にするとき指とか入れたの?」 陽向が顔を赤くして首を振り、小さな声で呟いた。 「最初に薬を使って・・・その後、器具を・・・洗浄ポンプ使ったから・・・」 薬もポンプも用意してたのか。 「じゃあ・・・じっくり慣らさないとダメだね」 「うん・・・ずっと使ってないし・・・征治さんのおっきいから・・・ほんとは自分で解しといた方がいいかなと思ったんだけど・・・」 「それは不正解。これは俺の役目、且つ、楽しみ」 「面倒じゃない?」 「面倒じゃない。楽しみって言ったよ。こういう風にしたら陽向がどうなるのか、全部知りたい」 そう言って、人差し指の先をつぷりと陽向の中へ埋めた。

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