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第41話

しばらく動きを止めていた左手で、陽向のものを擦り上げたら陽向が悲鳴を上げ俺の左腕に手を掛けた。 「だ、だめーっ、あ、あ、両方・・・いっぺんにやったら・・・うううっ、出ちゃうっ」 「駄目なの?」 「はっあっ、駄目っ・・・二人で、一緒に、一緒に・・・おね、がいっ・・・」 お願いを聞き入れ前立腺への刺激を止めると、はぁーっと安堵の息を吐いて「ありがと」と言った。それが可笑しくて可愛くてくすっと笑ってしまった。 だが、今度はこちらの余裕がなくなりつつある。 指を三本に増やし、解してゆく。 時折ポイントをかすめるようにすると、その度に陽向の体が跳ねた。そして、左手の中の陽向の屹立は解放し、中の感じるところを微かにかすめる頻度を徐々に上げていくと、陽向の体が焦れ始めているのが分かった。 陽向の手が俺の体を探すようにふらふらとさまよい、腕を見つけると縋り付き、内側が指を飲み込もうとするような動きをするのだ。そして「征治さん・・・征治さん・・・」とうわ言のように俺を呼ぶ。 指をゆっくりと引き抜いた。腹に付きそうなほど勃ちあがっているものにコンドームを被せ、まわりにたっぷりジェルを纏わせる。 「バックからが楽?」 陽向がゆるゆると首を振る。 「このままがいい」 陽向の膝裏を持ち上げ、腰の下に枕をセットし、自身の砲身に手を添えた。 「いくよ」 陽向がとろんとした顔のまま、頷いた。 先端を入り口に当てる。ぴとりと柔らかく貼りつくような感覚に誘われ、ゆっくりと陽向の中へ分け入っていく。 あれほど解して柔らかくなったと思ったのに、やはり狭い。時折体を揺すりじわじわと進入をすすめる。 はー、はーっと長い息を吐いている陽向の胸は大きく上下していて、力を抜こうとしているのだろう。 「苦しくないか?吐き気は?」 「だいじょぶ・・・はあ、征治さんが・・・僕の中に・・・」 「ああ、挿入っていってる。ああ・・・陽向の中、ものすごく熱い」 そう言った途端、陽向の中がきゅっと締まった。 「くうっ、凄いな・・・陽向、もう一度緩めて」 「ご、ごめん」 陽向がふうふう息を吐いて、緩んできたところへぐぐっと腰を進める。 「ああっ」 手を伸ばし、陽向の頬から首筋を撫でてやる。うっとりとした表情で頬を摺り寄せてきたところで、一気にズズズと最後まで挿入した。 「はうっ・・・ちゃんと・・・全部、挿入った?」 「挿入ったよ」 「ふふ、嬉しい・・・僕の中、征治さんでいっぱいだ」 自分の腹をそっと撫でてそう言って笑う陽向にキスをする。 軽く舌を絡ませ、時折引くと、待って待ってと甘えるように陽向の舌が追いかけてくる。

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