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第59話

浮かれた気持ちがつづいているからか、玄関でのキスでとっくに火を点けられていたのか、その夜のベッドではすぐに夢中になった。 しっかりしたマンションだし、角部屋の奥だから声は気にしなくても大丈夫と言われて開放感があるのかもしれない。 怯えなんて微塵も感じない。ただひたすら征治さんに求められるのが嬉しくて、もっと欲しがって、僕を食べてと頸部を晒す。 急所であるそこに歯を立てられ、歓喜に体がうち震える。目の前にある堅牢な肩と上腕の筋肉の盛り上がりを撫でて愛で、手を取りその先の腕に走る盛り上がった血管を舐める。 テニスのせいで右が左より一回り太い征治さんの腕が好きだ。僕が離さないので取り返すことを諦めたのか、僕に腕を預けたまま征治さんは胸の印を口に含んだ。 熱く僅かにざらつく舌で最近富みに敏感になったそこを攻められ、声を漏らしてしまう。 舌で器用に立ち上がったそこを捏ね回され、堪らない疼きに征治さんの腕から口を離すと、すぐさま右手がもう一方の尖りを押しつぶすように捏ね始める。 「あん・・・んん・・・はあ・・・」 下腹の奥に熱がどんどん溜まっていくが、直接的でない刺激に焦れ、知らずのうちに自分の分身を征治さんのものに押し付けようと腰を揺らしてしまう。 まるで駄目だよと言うように、尖りにカリッと歯を立てられ鋭い刺激に身をのけ反らせる。 チュパチュパと吸われ、益々疼く自分のものがとろとろと淫液を垂らし始めているのがわかる。 「ああ、征治さん・・・うう・・・ああ・・・」 まだ触れてもらえないそこがどんどん熱を孕み嵩を増し、ビクビクと震える。 征治さんの手が僕の両膝を大きく割り開いた。 羞恥にカッと顔に熱が集まるのを感じながらも、次なる刺激を期待して僕の欲望は、はしたなくもふるりと揺れる。 ふっ、と色っぽく笑った征治さんは中心ではなく、左膝の内側にチュッとキスをして内腿に唇を這わせ始めた。 そしてチリリと痛みを感じるまで吸っては紅い花を咲かせたり、はむはむと肉を食んで歯形を付けそこをベロリと舐め上げたりしながら、じりじりと股関節の方へ近づいてくる。 ぞわぞわと這い上がって来る快感と、あまりにゆっくりなその歩みに焦らされ、耐えきれず、自分のものへ手を伸ばしかけるが、すぐさまそれは見つかってしまう。 僕の手を掴んだ征治さんは、それを僕の膝裏へ誘導し自分で膝を抱え上げさせた。 「や・・・こんな・・・征治さん・・・恥ずかしいよ・・・」 「俺の前では全部見せる約束だよ。ふふ、だけど、恥ずかしがってる陽向、可愛い」 「ふあっ・・・そんなとこで喋らないで・・・」 太腿の付け根近くで唇を付けたまま話すので、ぞわぞわが酷くなるし、微かに息が敏感なところに届いて、ウズウズする。 右脚を自分で抱えあげ、左脚は征治さんに押さえ込まれた開脚ポーズが羞恥心を煽り、それが興奮にもつながっていく。僕のものがまたとろりと雫を垂らした。

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