ああ、ようやく脚の付け根まで来た、やっと触れてもらえると思ったのに、征治さんの唇は右膝へ移りそこから同じように花を散らしてゆく。 気持ちいいけど、ああ・・・凄く、凄くじれったい・・・。 とうとう脚の付け根に辿り着いた唇はリンパ節の辺りをジュウッっときつく吸った。 うわああ、何？このゾクゾクするの。 体ごと震え、勿論僕のものもプルプル震えるから、涎のように零し続けているものを征治さんの髪に付けてしまわないか頭の片隅で気に掛けながらも、早く早くと期待する。 チュッと音を立てて離れた唇に、いよいよ触れてもらえると期待が一気に高まったとき、征治さんが腰骨に噛みついた。 「んはっ！やああっ・・・あっあっ・・・」 腰骨の内側に歯を立てられ、また別のゾクゾクに襲われる。歯形がくっきり付きそうなほど噛んだあと、ごめんねというように優しく舌でぺろぺろと何度もなぞられ、それはそれで別のさざ波を運んでくる。 そして舌はゆっくりと腹斜筋に沿って、下降を始めた。 一番下まで来たら、今度は触って貰える？また反対側が終わるまで焦らされちゃうの？ うう・・・それは辛い・・・もう、痛いぐらいなのに・・・。 そんなことを考えて気が緩んでいたとき、不意打ちを食らう。 「あああ、んん！」 征治さんの指先が双袋の表面をさわさわと刺激し始めたのだ。 「あ、ああっ、・・・・あう・・」 ずっと焦らされていたせいか、いつも以上に敏感になっている。 屹立への刺激とは全く違うものだが、激しい快感であることは変わりなく、身悶えてしまう。 自由に身を捩れないのは、自分で膝を抱えているからだと気付き、手を離そうとするが、征治さんに「ちゃんと持ってて」と先制される。 なんで、全部わかっちゃうの？じゃあ、僕が今早く早くと待ち望んでるものも、ちゃんと分かってて焦らしてるの？ またもや僕の考えを読んだように、袋をカリカリと刺激していた指が時折竿の根元辺りまで不意打ちのように這い上がって来る。 「あっ、あっ！」 待ち焦がれた刺激に咽び喜ぶように、屹立がビクンビクンと跳ねる。 ああ、もっと上まで来て・・・そう願うのに、征治さんの指はすぐに途中で引き返してしまう。 ようやく唇を離し身を起こした征治さんが、じっと僕の反応を見るように見下ろした。