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第127話
久し振りだから?気持ちが昂っているから?
僕の体ってこんなだった?
まるで全身が性感帯になったように、征治さんの舌や唇になぞられ、指で触れられるだけでビクビクと感じてしまう。
征治さんの言う通り、まだ始まったばかりなのにどんどん熱が下半身に集まり始め、射精感が高まってきている。
「はあ、はあ・・・征治さん・・・どうしよ・・・
ほんとにもう、いっちゃいそう・・・」
そう言っているのに、征治さんは僕のものに手を伸ばし、握り込んだ。
「ひあっ、駄目だって・・・ああ・・・」
「こんなに濡らして。そんなに気持ちいいの?」
艶っぽい声でからかわれて顔がかっと熱くなるけど、本当の事なのでこくこくと頷く。
「ああ・・・やっぱり陽向は可愛い・・・可愛いよ」
そんなことを言いながら、僕のものを指で愛撫する。
やっぱりそこは他のどこより敏感で。直接的な刺激にびくびくと跳ね、快感に体をよじって身悶える。
「ああっ、・・・んん・・・あ、あ、だめっ・・・」
「・・・はあ、陽向可愛い・・・もうかなりきてるよね」と、征治さんが双袋に触れる。
「陽向、一度、出しな?ね?」
甘い誘惑の言葉にあっさり流されて、またこくこくと頷くと、征治さんが唇を合わせてきた。
ずるりと入り込んできた熱い舌が、僕の舌を絡めとる。
「んふっ・・・ううんん・・・」
ああ征治さん・・・気持ちよすぎる・・・
徐々に僕のものを扱く征治さんの手がスピードを上げ、僕を追い詰める。
唇を解放した征治さんが耳元で囁いた「陽向。さあ、いきな」を引き金に、僕は勢いよく熱を吐き出した。
快感の余韻に浸っていると、ぎゅっと抱きしめられた。
「ああ、陽向可愛い」
リップ音を立てながら顔じゅうにキスをする。
「・・・ごめんね、一人で先に・・・」
「いいよ、すごく可愛かった」
征治さんはさっきから可愛いしか言えなくなったの?
あっという間に達 ってしまった気恥ずかしさと、一人だけ気持ちよくなった申し訳なさと、可愛いばかり言われてちょっぴりムッとしたのと。
征治さんの体を押して、ベッドに仰向けにする。
「ん?」
首を傾げる征治さんの昂ったままの雄芯に手を伸ばす。
ぎゅっと握ると、
「え、ちょっと、陽向」
と少し焦った声。
「征治さんだって、何にもしてないのにこんなにびしょびしょ」
つうっと指でなぞり上げると、それはビクビクと反応した。
「っ、それは・・・俺だってずっと我慢してたし・・・陽向が感じてるの見たら・・・うっ」
僕がいつもされて気持ちいいところを刺激すると、分かりやすく屹立がビクンと反応を示す。
なんだか嬉しくなって、竿の部分にそっと唇を這わせてみた。すごく、熱い。
「っ陽向・・・そんな無理しなくていい」
征治さんが慌てて、僕の頭を上げさせようとするけど、僕は首を振った。
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