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第7話

目の前の男はまるで外人かのような金色の髪に、青色の目をしていた。 身長は俺より少し高いだろうか。何かスポーツで鍛えたのだろうか、しっかりとした筋肉がついている。 「イイトコ邪魔しやがって。アンタ、どこのオッサンだよ……新しい用務員か?」 俺を上から下までマジマジと眺め、不機嫌丸出しの口調で吐き捨てる。 「いや、ルームメイトの田中だ。今日からよろしく。あと、猫の声が聞こえたからな、ミルクを用意したんだ。まあ、ミルクは俺の服が呑んでしまったのだが、早いところシャワーを浴びないと臭くなるな」 「はあ、アンタ、同い年かよ。田中ね。40は超えてると思ったけど。ち、同室がくるっていうから、食えそうなら、毎日食いまくれると楽しみに思ってたんだけどな。流石に俺もオッサンは食えないな」 何を言っているのか分からないが、人肉を食べる男なのだろうか。 「猫はいるのか?」 そうだ、猫のミルクをあげようと思ったのだ。 「いねえよ。ってか、猫じゃねえし。アンアン喘いでたのは、さっき逃げていった子だからね。ったく、下半身ガン勃ちなのに、どーしてくれんだよ……」 ボヤくように彼は言うと、不機嫌な表情のまま俺の自己紹介も無視して、バタンと扉を閉めて寝室に戻ってしまう。 猫はいなかったのかと少し寂しく思いながら、シャワー室に入り、洗面台に眼鏡を外して置くと、汚れた服を脱ぐ。 まあ、汗をかいていたから最初から入ろうとは思っていたしな。 クラスメイトも駒ケ谷くらいとしか話をしていないし、これからここでうまくやっていく自信はあまりない。 コックを捻ると、ザーザーザーと温かいシャワーを放出する。 服も早めに洗わないと臭くなるよな。洗濯はどこですればいいんだろうか。 後で駒ケ谷に教えてもらうか。 ガタンと背後で音がするが、何かモノでも落ちたのだろうか。 眼鏡をかけていなくて視界がまったくないので、わからない。髪を洗い終わり体を石鹸で洗うと、バスタオルで身体を拭いて、洗面台に置いた眼鏡を手にとろうとするが、なかった。 さっきのガタンは眼鏡が落ちた音だったのか。 拾おうとして身を屈めると、ガタンと音がしてシャワールームの扉が開いた。

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