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※第11話
「…………鍵あいてたか?」
開いた扉の人影はぼやけていてまったく見えないが、この部屋に俺がいることを知っているのは、駒ケ谷くらいだ。
「思いきり開きっぱなしだったし……仁川、いいかげんにしろよ」
「駒ケ谷、お前は正義感のスポーツマンだよな、相変わらず。俺とダイスケは、合意だからな。ほら、キモチ良さそうだろ?」
仁川は俺の身体を抱き起こして、ずるっとペニスを引き抜くと、駒ケ谷に向けて脚を開かせる。
「ッ……い、やだ……ッや、めっ、ああ、ぬ、ぬくな……ッや、だ……っ」
身体が熱いのに中を引き抜かれて、収まらない感覚に腰を引き上げる。
「まあ、クスリは盛ったけどね。可哀想だろ?このままじゃ」
さっきの刺激が欲しいのだと体が訴えているが、頭は望んでない。
「仁川……おまえってやつは!!」
駒ケ谷が怒っている声が聞こえるが、中がもぞもぞして熱をもっていて、さっきの刺激が欲しくて呼吸が苦しくて鼻が鳴ってしまう。
「ダイスケ、どうして欲しい?ねえ、トモダチの駒ケ谷にも分かるように言いなよ」
仁川は見せつけるように、俺の穴を指で開いて浅い所を垂れてくる精液を泡立てながら問いかける。
そんな外側じゃなく、熱をもってじんじんする中をもっと刺激してほしいのだ。
「んッんッ……っふ、う、ふっううう、んっ」
「ほら、言わなきゃ何もしてやれねえぞ」
意地悪く淵を指の腹で刺激しながら、俺の耳を齧る。
「んッ……う、う、さっき……みたく……なかっ、おくまで……いれて……ッんんんッ」
「ほら、コイツもいれて欲しいってよ。駒ケ谷もおったててんだし、共犯になろうぜ。ダイスケを駒ケ谷に抱かせてやるよ」
ゆっくりと近づいてきた影は駒ケ谷だろうか。
「仁川……っバカ野郎ッ!」
「我慢するなよ、駒ケ谷」
全身ががたがたと震える。こんなことはしたい訳ではないのに、頭が働かない。
奥までいれて欲しいとしか考えられなくなっていく。
「大介……」
頭を何度も振って俺の肩を掴んだ。
「……ゆうた……ッ、たすけ、てくれ」
声をあげて名前を呼ぶと、ごめんと告げて駒ケ谷は俺の身体を持ち上げてゆっくりと内部に埋没した。
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