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※第34話
「ダイスケ……おまえ、イヤなんじゃないのか」
目を白黒させて仁川は俺に恐る恐るといった様子で問いかける。
「確かに、性欲の解消は個人的なもので、強制とかは好かないが……。眼鏡は怖くて外したくない。それでもかまわないか?後遺症なのか、体の調子がおかしくて不安なんだ」
体の内部からの疼きのような熱がある。
後遺症だとは思うのだが、不安で仕方がない。
「タツキに、何をされたのか教えてくれ」
「捕まってから、長い間身体の中に電動で動く棒を入れられた」
思い返すとじんじんと身体が熱をもってくる。しゃべることでさらに煽られてしまう。
「ハンカチにクスリを入れられて、久我に抱かれて次の日は他の奴らに何人かに抱かれた。顔は眼鏡がないから誰だかも分からない」
正直にそう言うと、仁川はぼろぼろと涙を零す。
「俺……タツキには逆らえなくて。それでもいいって今まで思ってたのに……ダイスケは渡したくなかったのに……」
「会ったばかりなのに、そこまで考えてもらえて嬉しいよ。久我とはずっと長い付き合いなのだろ」
思わず手を伸ばして涙を拭うと、ギュッと抱きつかれる。
「俺が手を出さなければ……ぜんぶ、俺がわりいのに……ダイスケは、優しすぎるよ」
あやす様に背中を撫でると、こくこくと頷いて俺のスエットのパンツをずるっと引き下ろす。
「後遺症なら……俺が責任とるから」
白いパンツの上から仁川は指を這わせて、腰を抱き寄せる。
「眼鏡していても、ダイスケはダイスケだし……俺の気持ちは変わらないから」
パンツから勃起した陰茎を引っ張り出すと、形の良い唇へと飲み込んでいく。
「……仁川……そんなことしなくても」
擦る手伝いをして欲しかっただけのだ。それなのに仁川はぺろぺろとまるで美味いものでも舐めるように夢中になってしゃぶりつく。
「また……触れるなんて……っゆめ、みたいだ」
うっとりとした表情を浮かべてくちゃくちゃと音をたてて唇で擦られると、身体が震えて脚が開いてしまう。
「……に、にかわ……っ、ふ、っ、んっん……こっちも……っ」
俺は恥すら忘れたかのように、脚を開いて膝をたててヒクヒクと震える穴の入口を見せつける。
熱が溜まって仕方がない。
脳みそまで簡単に蕩けさせてしまう。
くちゃくちゃと陰茎と一緒に自分の指を舐めて濡らすと、ゆっくりと浅い場所に指を埋め軽く指腹で広げていく。
「こっち……も、好きになっちゃったのか……妬けるな」
仁川は尖端をちゅっちゅと吸いあげながら、ぬくぬくと内部を抜き挿しし始めた。
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