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……え…… 突然の言葉に、すぐに理解ができない…… ぱちんと大きく瞬きした僕に、瞼を薄く閉じたミルクの顔が近付く そして隙間の空いた唇が、驚いて少し割れた唇を柔らかく食んだ 「……ん、」 それは、ダブルデートの時の触れるだけのものとは違い 濃厚でしっとりとして…… ……柔らか、い…… 角度を変え、歯列を割ったミルクの熱い舌が滑り込む そして顎裏や内頬、咥内全てを貪った後、奥に潜む僕の舌を見つける 「……っん……、」 くちゅ…… そのねっとりとした熱い舌が絡み付く その度に、少しだけざらっとするミルクの舌…… その感触が……獣の舌みたいで……なんか……ヘン…… ……さっきも……肌を舐められた時 ………なんか、ヘンで…… ゾクゾクと甘く体が痺れる もうすっかり逆上せあがり、全身が溶けた様に力が抜けきってしまう…… 残ってるのは、僅かな思考と……感覚だけ…… 「……は、ぁ……ん…」 ミルクの甘い唾液が僕に注ぎ込まれ、上手く処理できずに口端から溢れ零れる そんな僕の頬を包む手が外れ、首筋……先程付けられたミルクのマーキングをなぞり、鎖骨へと滑り下りる 「………っ、」 しっとりと汗が滲んだ肌の上を、ミルクの綺麗な指先が、浮き出た骨に沿ってゆっくりと滑る ……ミルクの事…… 好きとか嫌いとか……そんなんじゃ、……なくて…… 綺麗な、女の子に……迫られて、る……みたい……な………… 「………」 糸を引き離れる、舌、唇…… 熱い吐息が交差し、お互いのものが鼻先にかかる 「……ねぇ、……コタロー……」 鎖骨をなぞる指が、健太郎の付けたマーキングで止まる ミルクの声に反応し、薄く瞼を押し上げれば、ミルクの紅い唇がぼんやりと視界に映る 「体も心も全部、……ボクに、頂戴」 ……つぅ、 鎖骨下に触れたミルクの指が 僕の胸にある小さな頂へと滑り降りていく……… 「……だ…め……」 辛うじて手が動き 寸前で阻止する ……はぁ、はぁ、 くらり、と視界が揺れ、体に寒気と強い痺れが襲う と……… 僕から意識が離れ、真っ暗な闇へと沈んでいった

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