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Ⅱ マジで恋するお兄様③
白ブリーフ~
白ブリーフが2枚~
……ハッ!
まさか、お兄様も白ブリーフなんじゃ。
アラサー白ブリーフ♠
だから、俺にも白ブリーフを勧めてくるんじゃ!!
うさぎの着ぐるみ脱がしてから、首の後ろに氷タオル巻いて、うちわで体を扇いで、水を飲ませるので精一杯だったから。
お兄様のおパンツ、どんなんだったか覚えていない。
しかし。
滋賀県の暑さにやられたお兄様は、エアコンだけでは足りず、今もパンツ一丁だ。
テーブルの下をのぞけば、お兄様のおパンツが見える。
……のぞいてみよう。
これは俺達兄弟の未来を左右する、大切な事なんだ。
……ドキドキする。
アラサー白ブリーフだったら、どうしよう♠
その時は今度のお兄様の誕生日に、ボクサーパンツを買ってあげよっと。
はいてくれるかな?ウフフ~
……って★
まだ、アラサー白ブリーフと決まった訳じゃないから。
さぁ、どのタイミングでのぞいてやろう?
………お兄様がいない。
あれ?
さっきまで、対面に座ってた筈なのに。
「……わっ!お兄さッ」
「お前は甘えんぼだからな。はかせてあげよう」
「ナァァーッ」
グイッと手を引っ張り上げられた刹那に、天から恐ろしい言葉が降ってきた。
キャァァー、お兄様っ。黒のピッチピチ ブーメラン~!!
はみ出しそうだッ
お兄様、おっきいから。そのサイズだとギリギリだ。
生え際、ちょっと見えてないか?
ヒィ~!なんて重量感だ。
光沢あるテカテカの布地に、性器の形がくっきり見えてる。パッツパツでエロいよぅ~!
つか!
「お兄様。おパンツ、ブーメラン!」
なんで俺だけ白ブリーフなんだーッ
「郁巳にブーメランは早いよ」
はきたいんじゃない。
「白ブリーフが嫌~」
ピクンッ
形良い眉が跳ねた。
「………嫌?」
「………いや。そうじゃなくって~。恥ずかしい~……」
「お兄様がはかせてあげるから、心配いらないよ。ちゃんと処理してあげよう」
………処理って、なにを?
キランーッ
お兄様の右手が掲げる、それはー!
「ティっ、ティっ」
「T字カミソリだよ」
まままっ、まさかっ
「郁巳はそういうところが、昔から無頓着だから。……分かってる。ボーボーなんだろう。
私が綺麗に整えてあげるからね」
いいいっ
「い」
「嫌じゃないだろう?」
ヒィィィ~~♠
宵闇の双眸をすぅっと細める我が兄に……嫌だと言えない。
すっごく、メチャクチャ、ほんとうに!
嫌だけどーッ!!
「寝室に行くよ。怪我をすると大変だから、ベッドの上で大股開きしようね」
ずんずんずん~
ぎゅっと握った手を離してくれない。
嗚呼 、お兄様の横顔が輝いてるよ。
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