19 / 49

Ⅳ 風呂はジェットコースター①

半勃ちのアレを、プルンプルン 揺らして、お兄様にお姫様抱っこされてやって来たのは、バスルームだった。 湯船の湯加減をみているお兄様が、湯に手を付けてチャポチャポしてる。 湯加減の確認が済んだら、お兄様が戻ってくる。 俺っ、なにされちゃうんだろう…… どうなっちゃうんだーッ 湯煙の中でそわそわしてたら、ドアの傍に、見慣れた長身の二人を見つけた。 ヘンゼルとグレーテル! お前達も俺を心配して、駆けつけて来てくれたのかっ ……………… ……………… ……………… (むし)ろ、俺の身の方が心配だ。 「イク、男同士」 「イクミ、裸の付き合いだ」 「わわっ」 グレーテルの腕が脇に差し込まれて、一瞬体が浮いたと思ったら、お風呂の椅子に座らされていた。 ……なーんだ。 普通じゃないか。 裸の付き合いって言うから、なにをされるのかとハラハラしたけど杞憂だった。 背中の流しっこするのかな。 ヘンゼルとグレーテル、可愛いじゃないか。 俺を挟んで、背中の流しっこがしたいなんて。 ……にしても、このお風呂の椅子。 柔らかいな。 クッション性に富んでいる。 お尻が痛くない。 今時のお風呂の椅子は、ずいぶんと座り心地が良くなったものだ。 ……って~★ お風呂の椅子!! グレーテルだァァァーっ!!

ともだちにシェアしよう!