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Ⅳ 風呂はジェットコースター①
半勃ちのアレを、プルンプルン
揺らして、お兄様にお姫様抱っこされてやって来たのは、バスルームだった。
湯船の湯加減をみているお兄様が、湯に手を付けてチャポチャポしてる。
湯加減の確認が済んだら、お兄様が戻ってくる。
俺っ、なにされちゃうんだろう……
どうなっちゃうんだーッ
湯煙の中でそわそわしてたら、ドアの傍に、見慣れた長身の二人を見つけた。
ヘンゼルとグレーテル!
お前達も俺を心配して、駆けつけて来てくれたのかっ
………………
………………
………………
寧 ろ、俺の身の方が心配だ。
「イク、男同士」
「イクミ、裸の付き合いだ」
「わわっ」
グレーテルの腕が脇に差し込まれて、一瞬体が浮いたと思ったら、お風呂の椅子に座らされていた。
……なーんだ。
普通じゃないか。
裸の付き合いって言うから、なにをされるのかとハラハラしたけど杞憂だった。
背中の流しっこするのかな。
ヘンゼルとグレーテル、可愛いじゃないか。
俺を挟んで、背中の流しっこがしたいなんて。
……にしても、このお風呂の椅子。
柔らかいな。
クッション性に富んでいる。
お尻が痛くない。
今時のお風呂の椅子は、ずいぶんと座り心地が良くなったものだ。
……って~★
お風呂の椅子!!
グレーテルだァァァーっ!!
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