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Ⅳ 風呂はジェットコースター⑪

「アゥん」 お兄様の三本の指が、後ろの蕾から引き抜かれた。 寂しいよ…… 「フゥう」 すぐに中指一本だけ、差し込まれたけれど…… 一番長い指だから、一番奥まで届くけど…… 物足りない。 「完了だ。普段は自分じゃ洗えないところまで、洗ってあげたよ」 内壁を確認した中指が、出ていってしまう。 とっさにキュウっと蕾を窄めて、指を()んだ。 「困った子だね、お前は……」 トントン 中指がコリコリしたところをノックする。 「アァッ」 そこ押したらダメぇ~ 白いのがトピューッ……てなるゥ~ 「俺も手伝ってあげるよ、イク」 「イクミのイイトコロ、探してあげるよ」 チュンっ チュパっ 乳首に吸いついていた唇が離れて…… 「ヤっ、いっしょはだめ~」 「俺達、双子だから」 「我が儘言うなよ」 「アフゥ、アっ、ァアアアーッ!!」 指がァァーっ つぷん、ちゅぷん ヘンゼルの人差し指と、グレーテルの人差し指 二本同時に差し込まれた。お兄様の指がいるのに。 お尻に指が三本入ってるゥゥーっ 「らめらめ」 「ダメじゃないだろ」 「イイんだよな」 「食欲旺盛だね。成長期かな」 お兄様の左手が昂りを弾く。 そんなんじゃ足りない。 もっとして。 もっと欲しい。 もっと虐めて。 浅いところも、深いところも。 腰、振りたいよぅー 自ら高く、尻を突き出して回す。 中に指、当たるけど物足りない。 もっと刺激が欲しい! 「しっかり洗ったつもりだけど、洗い足りなかったかな?」 「お兄様、洗って」 「どこを」 「えいん、洗ってー」 「なにで洗って欲しいかな?」 「お兄様のぉ~」 「私のなにかな?ちゃんと言わないと、分からないよ」 「お兄様のデカマラで、きれいにして!」 「……特別だよ」 「アヒィィイーッ!!」 お兄様の指が中で動く。 負けじと、ヘンゼルの指とグレーテルの指も動く。 雄穴の三本の指がバラバラに動き出す。 内壁をこすって、まさぐって、かき混ぜる。 「さぁ、しっかり洗ってあげよう」 股の間で、お兄様が動いているゥゥっ イイっ 「デカマラ気持ちいいーッ!!」 もっと、もっとォォー! 「俺も洗ってやるからな、イク」 「俺もきれいにしてあげるよ、イクミ」 ヘンゼルの固い幹 グレーテルの太い幹 二本が俺の内腿をこすって、きれいにしてくれる。 たまらないっ たまらず脚の間の淫棒をこすった。 「はしたないよ、郁巳」 「ちがうの、お兄様。ちんこ洗ってるの」 脚の間を前後するお兄様が気持ちいい。 内腿をすりすり、こするヘンゼルとグレーテルが気持ちいい。 気持ち良くて、手が止まらない。 「えいんがイイっ。デカマラぁ~もっとー!」 俺を虐め抜いて。 「イク、オナニーしてるんだね」 「イクミを自分で慰めてるんだね」 「俺っ……おなにぃしない」 「そうだね。自慰する恥ずかしい弟に教育した覚えはないよ。……けれど、お前の右手は、なにを持ってるのかな?」 「ちんこ~」 「可愛い皮被りを剥き出して、なにしてるんだい?」 「ちんこっ!……ちんこ、右手できれいに洗ってるだけ~」 皮を動かし、皮を上下させて、仲良しの右手でこする。 気持ちいい。 気持ちいいけど、イけないっ 縛られた根元が塞き止める。 これじゃあ、出せない。 出したいよぅ。 お汁、いっぱい飛ばしたいよぅ。 突然。 三本の指が、孔から抜けた。 なんで? いいところだったのに…… 「湯冷めするといけないから、湯船に浸かるよ」 「……そん…な」 ヘンゼルとグレーテル、二人に抱き上げられて、アソコも触らせてもらえない。 「一緒に入ろ」 「一緒だよ」 「うー」 ぽちゃん お兄様の沸かしてくれた湯の中に入れられて、ヘンゼルとグレーテルと俺。三人で湯船に浸かる。 これがいけなかった! 固いのが、俺自身に当たる。 湯の中で、ゆらゆら…… ヘンゼルの凛々しい幹 グレーテルの雄々しい幹 腰や内腿……アソコにも時々当たる。 微妙な刺激ですら、上り詰める直前までいったソレは、少しの刺激でも暴発しそうだ。 バシャンッ 「まだ浸かったばかりだぞ」 「100数えるまで出ちゃダメだぞ」 ヘンゼルとグレーテルに肩を押されて、湯船の中に逆戻りだ。 100までなんて絶対無理! このままじゃッ なんとかしないと。 ……俺、お風呂の中で。 ペチペチっ 「ヤンっ」 お兄様が雄の欲棒で、頬っぺたをはたくゥ~ 「四人は狭いけど、入れない事もなさそうだ。お前の後ろに入るから、少し背中を上げてくれるかい?」 ペチペチっ 肉棒にうながされて背中を持ち上げると、ザブンと湯がこぼれてお兄様が入ってきた。 俺は小柄な方だけど。 体格のいい三人に囲まれて、四人で入るお風呂はキュウキュウだ。 狭い浴槽で、お兄様がガッと股を開く。 ア、フゥっ お兄様の逞しい熱塊がお尻に当たってる。 ……嘘だろ! おっきくなってる…… もう十分大きいのに。 お兄様の暴君が、俺を(さいな)む。 「郁巳。湯船の中では、タオルを取らなきゃいけないね。お風呂のマナーだよ」 「ダメっ」 「イク、男同士だから恥ずかしくないぞ」 「イクミ、裸の付き合いだよ」 そうじゃないんだッ いま取ったら! 「外すよ、郁巳」 アアアアァァァァアーッ!!! 敢えなく結び目をほどかれてしまい…… 「……あ。イクの入浴剤」 白いミルクが魚の放精みたいに…… 湯の中に舞った。 「郁巳っ!」 「イクっ!」 ブクブクブクブク~ 「イクミが湯あたりしたー!!」

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