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✲ちゃんと言わないと分からないよ?⑥
「可愛くおねだりしてみて」
「え?」
可愛くって何?
「ほら、早く」
明さんは本当に楽しそうにしてる。
たぶん僕が戸惑っていることも分かっているとは思うけど、そのことには触れようともしない。
これでいつまでも待たせたらゴムを外すのを禁止されてしまうかもしれないと思うと、可愛いかどうかは別として、おねだりだけでもしないと。
おねだり???
本気で分からない。
でも何もしない訳にもいかない。
自分の両手を使って双丘を広げアナルのふちまで指を持っていく。
それからアナルを広げるようにして明さんを見上げた。
「ここに明さんの硬くなった…ペニスを入れて、欲しい」
恥ずかしさで身体中が熱くなる。
明さんはため息をつくと困ったように頭をかいた。
明さんの言う“可愛くおねだり”には程遠かったかな。
「拓海?」
「何?」
「可愛すぎ、イくかと思った」
「え? ……んん、は、ん……」
キスをされ、アナルに硬い感触がする。
舌を絡め合い、指で乳首を弄られ、身体の力が抜けた瞬間に明さんが腰を進める。
先端部分が入れば少しだけ楽になるのだが、その先端部分がいつも大変なのだ。
今日もなかなか入らない。
キスをしても乳首を触られてもソコの力は抜けない。
「拓海、大好きだよ」
耳元で甘く囁かれると幸せが全身を包み込む。
それと同時に明さんが僕の中に入ってきた。
「慣れるまで少しこのままな」
「ん」
まだ先端部分が入っただけだが、僕のアナルは限界まで広がっていると思う。
しばらくして明さんはまた少し腰を進める。
「ひっ! あん」
ペニスで前立腺を擦られて快感が走る。
指で触られるよりもペニスで擦られる方が好きだった。
快感の度合いでは指の方が高いが、明さんをより感じられるペニスの方が満足感は高い。
「あっ、あっ、んん、あっ」
前立腺付近で小刻みに抽送され声が抑えられなくなる。
「舌出して」
おずおずと出した舌に明さんの舌が絡んで、どちらのかわからない唾液が口の端から溢れる。
この時の僕はイきたいという思いよりも、明さんと一緒に気持ち良くなりたいという思いでいっぱいだった。
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