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第3話
「いかせ、て、まこと……」
「敬語は?あと“様”」
「んんんぅ、あっ…!」
否定の方向に首を振る。本当に強情な奴だ。
軽く笑った信は、まあこれでもがんばった方かと思い直して、解放してやることにした。
「まこと、イカせて、イカせ、て、くださ…っ」
「っ、わーかった、合格」
目に涙を溜めて、すすり泣くような声で皇が零した。様はどうしてもつかなかったが、敬語はクリアだ。
何よりあの勝気な男が見せたその表情が、股間にダイレクトに効いた信はうっかり爆ぜそうになって冷や汗を掻き、気づいた。
これ以上苛めたら墓穴を掘る。
「イけ、昴流」
「ま、まこと、まこ、あ、ああ、んぁあっ……!」
戒めていた手を緩めると、いきり立っていた皇から勢いよく白濁が迸った。
解放されて絶頂に導かれた皇が後ろも締め上げたことで、信も間もなく追い詰められる。
頭が弾けるような感覚になって、一瞬視界が歪んだあと、景色が色を取り戻すにつれ気怠さが襲う。
「っ、ん…。ちょい、昴流」
口寂しい気がして皇の唇に噛みつくと、弱々しく動く舌が応えてくれた。
◇◇◇
一方、信と皇が姿を消した教室。
すでに始業式も終わり、生徒たちは皆体育館から戻ってきていたが、二人は未だ戻ってきてはいなかった。
「やっぱりさぁあ、さすがにあの転入生相手じゃ会長様もきつかったんじゃない?もしかしたら、襲い返されてたりして…」
「滅多なこと言うなよ!会長様が襲われるなんて、そんなこと、あるわけないだろ…」
「でも、アイツでかかったし…心配だよぉ……」
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