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第4話
「……あ……あッ……」
「どうして欲しい……」
「そこ……噛んで……ッ」
約束通り、いつもの部屋に現れたルベウスは、部屋に入るなり僕を激しく求めてきた。
口付けは熱く激しく、口端から流れ落ちる唾液もそのままに僕の舌を絡み取っていく。
くぐもった声に混ざって聞こえる荒い息は僕を更に夢中にさせる。
「…………んッ」
下唇を舌先でなぞりながら、そのまま首筋に移動すると髪を鼻先でかきあげ、耳の付け根辺りをキツく噛まれた。
「痛っ」
「痛いの好きだろ?ほら、もっと鳴けよ」
耳の中を舌先がねっとりと舐め上げ、妖艶にそう囁く声に次第に身体の力が抜けていく。
熱くて、熱くて……
どうしようもないくらい熱いこの身体……
あぁ、このまま……
決してその先を想ってはいけないとずっと我慢をしてきた。
だから、今夜だって……
そう強く思い、代わりに抱きつく腕に力を込めた。
「今夜……ッ……は……ッ」
「なんだ」
「……し……く……ッ……激しく……ッ……して」
自分でもいつもより興奮しているのは気付いていた。
それにルベウスだって。
だから普段なら絶対口にしない言葉だって自然と口にしてしまう。
僕の汗ばむ身体をうつ伏せにさせると、ルベウスが膝を立てるようにと促しそのまま覆い被さってきた。
そしてそのまま背中に吸い付き無数の跡を残していく。
それは勘違いしてしまいそうなほど、丁寧で優しくて甘く、
「ここビクビクして、感じてるのか?」
「んん……ッ……」
口は相変わらずだけど、今夜のルベウスもいつもと違った。
「前、もうガチガチじゃないか、やっぱり感じてるんだろ?」
容赦なく後ろを弄られながら前も責められる。
「ああッ……や……ッ……」
気持ちよすぎてどうにかなりそうな時にその手が移動して、今度は乳首を徐に弾かれた。
「んんッ……!」
「ほんとに今日どうしたんだよ、すげー敏感」
「知らな……ッ……んんッ……」
そのまま乳首を強く摘んだかと思うと背後から首筋に吸い付き再び跡を残す。
「もう……」
限界だと口にしたいのに快感で上手く言葉が続かない。
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