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第13話
有馬さんが二回目に怒ったのは、先月末。お姉ちゃんの浮気相手とここで鉢合わせになって、男性に殴り掛かった時。でも、何故が、目を細めていた。あれは、念入りに打ち合わされたお芝居だっんだ。なんで今頃気が付くかな。鈍感にもほどがある。あの時、気が付いていれば、お姉ちゃんを引き留められたかもしれないのに。
「何を考えている?」
「あの・・・ふゃぁ・・・‼」
じかにやんわりと自分のを握られ、ビックリして、すっとんきょうな声が出た。
「本当、真尋は可愛いな。見てて飽きないよ。ますます離したくなくなったーー朝まで付き合って貰おうか」
「朝まで・・・って」
学校あるし。ぶんぶんと頭を横に振った。
「俺の事好きなんだろ?一緒に居たいんだろ?なら、いいだろう」
「有馬さん、やめて・・・!」
彼が手を動かすたび、彼の長い指が茎に絡み、そこを扱く度、頭がくらくらしてきた。
「はっ・・・あっ・・・ん、んぅ・・・」
「イヤだという割には、随分と気持ちよさそうだな」
「違う・・・から・・・・」
なんとか彼の手を離したくて、彼のシャツに爪を立てた。体格差、身長差で叶う訳もなく。諦めからか力が抜けていった。
「やぁ・・・ぁ・・・」
鈴口からとろっと零れた先走り液を茎に塗りたくられ、クチュクチュと粘性の音を立てて扱かれ、初めて味わう快感にどうしていいか分らず戸惑った。
「気持ちがいいんだろ。もっと、可愛い声が聞きたいな」
耳朶で囁かれ、耳朶を甘噛みされ、軽く扱かれ、体がピクピクと大きく震えた。
「あぁーー」
性器を愛撫され、感じた事がない熱の塊がどんどんそこへと集まっていく。
「どんどん蜜が溢れてくる」
「やぁ・・・・あっ、あ・・・」
同性の体を知り尽くしている彼の手淫は巧みで、呆気なく僕は彼の手の中に、蜜を吐き出していた。
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