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第24話
先輩と付き合い始めて数日が経過した。
手を繋いだり、挨拶代わりのキスをしたり、まだ、ぎこちないけど、僕なりには精一杯頑張っているつもり。
それなのに、彼ったら・・・。
「色気がない」って、キッパリ。「だって、男だもの」って、反論すると、
「真尋の方から、ベットに潜り込んでくれると嬉しいかも」
って。だから、真夜中、意を決して、彼の部屋にそぉ~と忍び込んで、寝ている彼の隣に潜り込んだ。そしたら、すっごく不機嫌そうに、
「普通さぁ、下着姿で来ない⁉」
って。着ていたパジャマを脱ぐように指示された。お腹を冷すと、体調を崩すこと知ってるはずなのに。
「先輩の・・・意地悪」
「真尋が大好きなんだよ。そんな訳ないだろう」
先輩が、ポンポンと服を脱ぐのを手伝ってくれた。
「ちょっと待って下さい‼何で下着まで」
「暑苦しいだろ」
「暑苦しくないです」
「恋人を楽しませるのが、真尋の役目だ」
「そんなの知らない‼」
今さら、抵抗しても無駄だって分かっているけど、先輩が、こんなにも意地悪だったなんて。
口を尖らせて睨み付けると、
「ごめんな・・・仲直りのキスしようーー」
耳元で甘い声で囁いて、ただでさえ弱い耳朶に軽くキスをしてくる彼。
もうそれだけで、蕩けそうになるから、不思議。
彼にねだられ、何度か口付けを交わすうち、先輩の昂りが、生地の中でどんどん成長していくのが分かって、思わず赤面すると、何故か声を立てて笑いだした。
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