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嫉妬深い男・カイル
ー蛍sideー
「ちょ、何勝手に電話を切ってるんだよ。親父に電話をしてただけだ。今朝から、何度も電話があったから」
「どうして僕に隠れるように電話してるの?」
「あ…それは」
俺は床に座ったまま、下を向いた
「言ったら、絶対反対されると思ったから。カイル、道元坂 恵を嫌ってそうだったし」
「嫌いだよ、大嫌いだ」
ピっと俺の携帯の電源を落とした
「携帯は預かっておく。僕のモノだという意味が、蛍にはわかっていないようだね。お仕置きだよ、こっちにおいで」
ガウン姿のカイルが、俺の腕を掴むとズルズルと引っ張って、ベッドに俺を投げつけた
「今度は痛がろうが、血が出ようが…気にしないよ」
毎回、気にしてないだろうがよっ!
こいつは、一日に何回シたら、果てるんだ?
何度も何度も、すぐに回復しやがって元気になる
ほら、今だって…
俺の中に入ろうと、どんどんと存在を大きくしてやがる
俺が触ったわけでもねえ
カイルが自分で扱いてるわけでもねえのに
ビクビクと熱量を増やし、俺に苦痛を与えようとしてやがる
「ま…待ってくれよ。今度は、ジェルとか塗ってくれよ」
「お仕置きって言ったよね? 蛍、君は何もわかってない。僕のモノになったという意味を理解してない。理解するまで、蛍の中に刻み込んであげるよ。僕という証しを、ね」
何の施しもされていない場所に、カイルがぐぐっと腰を深めてきた
「いっ…あああぁぁっんぅ!」
俺は叫び声をあげながら、腰を浮かした
唯一の痛み逃れは、無駄な力を入れないことだ
カイルのデカいのが入る瞬間に、脱力をする
俺はカイルの二の腕を掴むと、爪を食い込ませた
痛くて、痛くて
勝手に身体が悶えてしまう
涙が零れ、皮膚の裂ける痛みで、頭が真っ白になる
俺の裂けた血液で、シーツが汚れる
滑りもよくなるが、痛みはどうやったって消えない
「か…カイル、許して。痛い…痛くて、息が…でき、ない」
ツツっと涙がこめかみを濡らして、枕のほうに流れ落ちて行く
「許しを乞うくらいなら、どうして僕の機嫌を損ねるようなことをするんだ?」
「親父に…どうしても連絡し…ああっ、いたっ…動くなよっ」
カイルが腰をいきなり動かし始めた
痛みが増し、涙がさらに溢れてくる
「僕が嫌いだってわかってて?」
「心配させたくないんだ」
「僕の心配はないわけ?」
「だって…近くにいるだろ。ああっ、マジで、抜いてくれ。痛い、痛いんだ。カイル、お願いだから」
「却下だよ。それでは、お仕置きにならない」
カイルが俺の中をぐちゃぐちゃに掻きまわす
痛くて、俺は激しく首を左右に振る
「カイル、カイル…痛いんだ。やめてくれ。マジで…いた、い。カイルっ」
俺の言葉なんか全く無視で、カイルの腰がより一層早さを増した
奥まで突かれるたびに、俺は痛くて叫び声をあげた
快楽とは程遠いセックスに、俺は涙を流し、そして大声をあげて、ベッドを真っ赤に血で染めた
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