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Ⅰ 愛の巣で朝食を 22
ハァっハァっ…ハァっハァっ
こんな革新的な日本芸能は、我が国に必要ない。
なにがッ
……『お帰りなさい、あなた♥
ご飯にする?お風呂にする?……』
「『それとも、ム・ス・コ♥』だァァァァーッ♠!!」
変態新婚バカップルじゃないかァァァーッ!!
どこが由緒正しき日本の伝統だ。
んなもん日本の伝統と認めん。
守らん。
継承せん。
そもそも、すっぽんぽんで勃起したアソコをプルンプルンさせて、小走りして玄関でお出迎えする事自体、変態以外の何者でもない。
服を着させろ。
着させてくれッ
……つか、もっと根本的な事を言わせてもらうと~
俺、なにをどうして膨らませてるんだ?
ハルオミさんのお出迎えの時点で、アレがカチカチに反り返っている……って事は~
ハルオミさんの帰宅前に、相応のなにかがあった筈だ。
いくらなんでも、ピンポン♪の音だけじゃ大きくならない。
逆に、ピンポン♪で成長する俺のナニだったら~………
変態だ。
ピンポーン♪
……に反応して、上下する股間。
……ピンポーン♪宅配便でーす。
……はーい↑↑↑ (←上がる)
……ピンポーン♪回覧板でーす。
……はーい↑↑↑
……ピンポーン♪バザーのお願いでーす。
……はーい↑↑↑↑↑
なにに興奮してるんだ、俺ェェーッ
そんなナニは絶対、嫌だァァーッ
俺、変態だァァァァーッ!!
ピンポーン♪
「やかましいわっ」
まだいたのか、来客。
絶妙のタイミングでピンポン♪鳴らすなッ
俺の分身がピンポン♪で反応するものか。
「……そうだよ。君はピンポン♪では膨らまない」
「フワァっ!」
起こした体がベッドに沈んだ。
俺の首に、逞しい腕が回っている。
ハルオミさんが復活してる!
俺の体はベッドの上のハルオミさんの胸の中
トクン、トクン
厚い胸板から伝わる心音
トクン、トクン
鼓動があたたかい。
「私とのふしだらで、いかがわしい夜の妄想で期待に胸とアソコを膨らませた君は、ギンギンの肉棒から、はしたない汁を滴らせて手慰みしながら、玄関までピンポン♪ダッシュだよ!💨」
「変態だァーッ!」
「さぁ、飛び込んでおいで!自慰でカウパーを垂らしてギトギトな肉棒ごと、私の胸に!!💨」
「嫌ァァァァーッ!!」
プシュウゥゥー
思い知ったか。怒りのプシュー
ハァっハァっ…ハァっハァっ
頭から湯気出して反省しろ。
………俺はッ
「誇り高きシルバーリベリオン」
変態じゃない!
「俺は、Ωの頂きに君臨する統帥なんだァッ!」
「……すまなかったね。君の気持ちを考えもせず」
「ハルオミさん……」
サファイアの濃く深い双眼に、長い睫毛がかかる。
「君は、戦場の貴公子と呼ばれた破壊の創造主。シルバーリベリオンに、私は酷い事を言ってしまった」
憂う睫毛が揺れている。
「思考を読み、思考を操る……なんて云われるシュヴァルツ カイザーの私が、君の気持ちを見落としていたよ。妻である君に、甘えてしまっていたのかな」
「そんなっ。俺は……もう、いいんだよ」
………チュッ
ハルオミさんにキスするのって、恥ずかしい。
でも。
「喧嘩の後は仲直りだ」
ほっぺにチュッだよ。
「ありがとう。私を許してくれて」
チュッ
「不甲斐ない夫だけど、心から君を愛しているよ」
「ハルオミさんは、俺にはもったいない最高の夫だよ!」
ほっぺにチュッ……の後は、唇を重ねて夫婦の絆を確かめよう。
チュウッ♥
「訂正するよ。君はΩの頂点に立つ統帥だ」
舞い降りた大きな掌が、そっと……
髪を撫でた。
「君自身を『ムスコ』と呼ぶのは失礼だった」
…………………………はい~?
「種なしの君を『ムスコ』とは呼べない」
は?
「だから、新婚さんの伝統芸能は……」
「おいっ、ちょっと待て」
……『お帰りなさい、あなた♥』
ちょっと待て。……と言っとろうがァッ!
「『ご飯にする?お風呂にする?……』」
サファイアの玲瓏が、柔らかな光を帯びた。
「『それとも、ち・ん・こ♥』……が正しいよー!」
「ウギャアァァァ~~ッ♠♠♠」
「さぁ、言ってごらん。手慰みしながらカウパーを垂らす肉棒を振って、私の胸に飛び込むんだよ!合言葉は!」
「言わんわーッ!」
「『ご飯にする?お風呂にする?……それとも、ち・ん・こ♥』だよー♪♪♪」
「言わんつっとろうがァァーッ!」
「もちろん私は、皮も剥かずにヌメヌメに濡れそぼった君の淫らな愛慾 の象徴に、玄関でしゃぶりつくよー♥!!」
「ギヤァァァァァーッ♠!!」
プシュウゥゥーッ
頭から一生、湯気出して寝てろッ
俺の夫は………………変態だ。
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