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Ⅰ 愛の巣で朝食を 24
繋がって食べる……って、なんだ?
手を繋いで食べるのかな?
かなり食べ辛そうだ。
俺もハルオミさんも、利き手は右手だから、どちらか絶対利き手が使えない。
……お茶碗からご飯、こぼしてしまう。
……という事は!
フフフ……
そういう事か……フフッ
そういう事なんだな……
俺の頭脳が、あなたの企みを読み切った。
あなたの策略が分かってしまったよ。
フハハハハーッ
あなたは今度こそ、由緒正しき新婚さんの日本の伝統!!
『あーん♥』がしたいんだ♪
互いの箸で『あーん♥』して食べ合いっこ♪
こぼしてしまうから、口を寄せ合うよりほか術はない。
口を寄せ合えば、どうなるかな?
当然、顔が近づく。
目と目が合って、視線を外せなくなった俺達は……どちらからともなく、唇を寄せて……
キスするんだァァー!!
フハハハハァァーッ
いいじゃないか。
まさに新婚さんだ!
あなたは可愛い夫だよ。
こんな初々しいシチュエーションを実行するために、わざわざ手を繋いで食卓を囲もうなんて企てるとはね。
俺に読まれる策略の甘さは否めないが、ここは敢えて乗ってやろう。
俺は、あなたの妻だ。
可愛らしいあなたの企てに乗ってやるよ、シュヴァルツ カイザー!
さぁ、俺をあなたの手の上で踊らせてみせろ!
「繋がって食べよう。ハルオミさん♪」
フハハハハーッ
そうして、その後。
ンチュウゥゥ~💋………だ♪
「ありがとう、ナツキ。私達は、ズッコン!……だ」
「えっ」
効果音、おかしくないか?
ズッコン!……って。
歯がぶつかったのかな?
「ンチュウゥゥ~……だね。ハルオミさん」
「ンチュウゥゥ~……では生易しいね。ズッコン、バッコン!するよ」
ズッコン、バッコン!
……めちゃくちゃ歯がぶつかっている。
「ハルオミさん。それじゃあ歯で痛くなってしまうよ」
「あぁ、ナツキは、そこからしたかったんだね。分かったよ。ズッコン、バッコン!の前にンチュウゥゥ~……だね」
ズッコン、バッコン!……するのか。
ンチュウゥゥ~の後でって、どういう事だ?
「歯をぶつけるのは、ちょっと……」
「当然だ。噛んではいけないよ。妻を愛する雄の大事な場所だからね」
『雄の大事な場所』って★
「私の股ぐらに顔をうずめた君は、フェラでンチュウゥゥ~💋……の後、膝の上。座位でズッコン、バッコン!……だよ!!」
俺が踊るのは、手の上じゃなかったー★
「快楽のダンスを淫らに踊るがいいよ!」
ハルオミさんの膝の上で、繋がって踊るのかー★
「ギャァァァァーッ!!」
繋がって食べるって、そういう事だったのかァァーッ!!
ピンポーン♪
「やかましいわっ」
まだいたのか、来客!
絶妙のタイミングで、ピンポン♪鳴らすなっ
「ご飯だけでなく、私も食べたいなんて。君のお口は性欲旺盛だね♥」
「ウギャアァァー♠」
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