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Ⅰ 愛の巣で朝食を 28
「なんだ、見られているのに気づいてなかったのかい?……では次は、君がもっと興奮するように、ユキトとアキヒト君を呼ぼうかな」
「なななァァァーッ」
ダメーッ!!
「絶対ダメーッ!!」
ユキトはハルオミさんの弟で、アキヒトは俺の腹心で、誰よりも俺を慕っている。
「二人とも、君の恋人だろう?」
…………………そうなんだ。
俺には、運命が三人いる。
ユキトは運命のα
俺は、二人の運命のαに出逢ってしまったんだ。
運命のαと運命のΩの出逢いは、稀有 である。
ゆえに、出逢う確率の低さから運命のαと運命のΩは世界に一人しかいないと、誰もが思っていた。
しかし、世界に一人だと証明した者は、誰もいない。
俺は、出逢ってしまったんだ。
確率論を超えて。
ハルオミさんと、ユキト
二人の運命のαに……
二人は兄弟
そして………
統帥と俺を慕い、俺を守る剣
我が騎士に任命したテンカワ アキヒトは、運命のβだ。
自称だけどね★
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