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Ⅱ 瞳の蒼⑧
小さな布地の中の大きな熱が、俺をこする。
パンパンに前の張った黒ブーメランを、白ブリーフに擦りつけてくる。
ハルオミさんの、はみ出しそう。
チラリと視界の端で覗き見たハルオミさんの股間、膨らんだ雄のせいでゴムが下がって生え際の黒いたてがみが見えている。
ハルオミさん……俺で興奮してるの?
ブルンブルン
あっ。ハルオミさんが縦に揺らしてる。
そうだよ。って、俺の大好きな淫棒で頷いてくれてる。
「俺もッ」
プルンプルン
興奮する。
ハルオミさんが大好きで、ハルオミさんのいきり立つ雄の欲棒が欲しくてたまらない。
ハルオミさんが欲しいよぉ!
腰を振って、ガツガツ縦に振って。白ブリーフの中の固いソレを、ハルオミさんの熱脈にこすりつける。
太くて固い幹、俺で興奮するハルオミさんの雄は俺の物だ。
気持ちいい、気持ちいいよぅー
黒ブーメランから張り出した怒張に、俺のスマートな昂りを押し当てて、すりすり、こすって。前後に腰を振って、突き動かす。
「ハヒん」
白ブリーフの慎ましやかな剛直が悦んでいる。
「おやおや、雄の動きをし始めたね。君は雌ゲイなのに」
そうなの?
俺の腰使い、雄になってるの?
でも俺は雄だよ、ハルオミさん
「君は雌ゲイだよ」
俺、雌のゲイ?
「雄が大好きで、興奮して勃起してるじゃないか。君は、もう立派な私と同じゲイなんだよ」
俺、ゲイなんだ……
ハルオミさんが大好きなゲイになっちゃったんだ。
「……けれど」
フゥっ……と。
「後ろの窄まりをヒクつかせながら、雄のマネをする雌はいただけないね」
吐息が耳朶を食 んだ。
「君に雌の自覚を与えるのも、夫の務めだよ」
「フヒィアアァアー!!」
突き上げてくる。
ものすごい重量で。
俺のタマを突いた、はち切れそうなブーメランが白ブリーフの丘をこする。
獰猛な重圧が突き上げる。
雄の本能が俺を突いて擦る。
ハルオミさんに犯される。
俺を突き上げ、追い詰め、穿つ。本物の雄だ。
孕まされるッ
布地越しなのに孕ませられる錯覚に飲まれる。欲望まみれの猛々しい肉棒が、悦楽の荒海に俺を沈める。
固い。
まだ完全に成長しきっていないというのに。
熱くて、デカい。
たぎる暴君の欲望に、俺の昂りが悲鳴を上げる。
歓喜する俺の雄が、雄の欲を反り返らせたまま雌の腰の動きになって、大好きな雄の剛直にすがりつく。
荒々しい猛者 に脈がビュクビュク、打ち震える。
「ハヒィィィ~~ッ!!」
「……言い忘れていたけれど。白は染みが目立つから、汚さないように気をつけようね」
………………う、ハゥぅ~
もう遅いよ、ハルオミさん。
俺のおパンツ………
「お漏らしして、いけない子だね」
「ごめんなさぁ…い~」
絶頂のミルクで、グジュグシュだ。
恥ずかしいお汁で、ハルオミさんの股間まで汚してしまった。
「漏らしたみたいになってしまったね。これじゃあ、私も早漏だよ」
ともすれば崩れそうな腰を手繰り寄せられて、濡れたブリーフを硬度を保つ股のモノで撫でる。
そんな事をしたら、もっとハルオミさんのパンツが濡れてしまう。
「ダメ。そぅろーなの、俺だからァ」
立派なハルオミさんを汚すのは、申し訳ない。
胸板を押し返すけれど、ビクともしない。
「君にイカされるのなら、悪くないよ」
柔らかくなった俺のソコを、つん、と。
つついた人差し指が、白ブリーフの染みをひと撫でした。
クンっ……と臭いを嗅いで、指をパクリと食べる。
「君だって、そうだろう」
今度はパンパンに張っている自身の黒ブーメラン俺の汚した染みを撫でた、人差し指の腹が、つんっ
俺の鼻先を突っついた。
パクリ
湿ったハルオミさんの人差し指を、俺が食べる。
ちょっぴりしょっぱいのは、ハルオミさんの汗の味
微かにほろ苦いのは、俺のミルクの味
二人の体液が、口の中で混じり合って溶けている。
「フワァウウぅ~」
不意に口に咥えた指が、舌を押し撫でて上顎をなぞる。
「……淫乱な妻は私好みだよ」
熱い吐息が耳朶を嬲った。
口の中のハルオミさん
吐息で囁くハルオミさん
二人のハルオミさんがいるみたい。
二人のハルオミさんに、犯されている。
優しい夫と、
意地悪で獰猛な雄
俺、どうしよう……
どっちのハルオミさんも……
(好き)
口内に指を差し込まれて、言葉にならなくて。声にもならなくて。
吐き出した息で、気持ちが届く訳なんてないのに。
告白した俺の顔……耳まで真っ赤だ。
「私もだよ……」
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