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Ⅱ 瞳の蒼 34

「おやおや、急に甘えんぼさんになってしまったね」 「うん……」 胸の中で小さく頷いた。 ハルオミさんの腕、あったかい。 甘やかすつもりが甘やかされている。 ぽつん、と空いた心の穴の寂しさを埋める温もりが、ちょっとだけ幸せ……

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