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Ⅲ Attention, please!⑪
ビクンッ
体躯が跳ねた。
「ユキトォ~っ」
悲鳴に似た声に甘美な吐息が混じってしまう。
「兄弟だね。大好きだから虐めたくなってしまうのは、俺も同じなんだ」
固いやつ。
ユキトの熱い熱脈が、俺の脚と脚の間を一気に擦り上げた。
「とっても気持ちいい、ナツキ」
「アっアっ、アファ~っ」
息が上がる。
呼吸に混じって、声が漏れ出でる。
「ナツキも気持ちいいね」
「う、ァハン」
首を横に振る。
感じてなんかっ
「嘘つき」
雄が会陰を後ろから穿つ。
「ナツキの可愛いおちんちん、恥ずかしい汁でベチョベチョだよ」
「だってぇ」
「分からない?なら、こうしてあげる」
不意に、脚の間の昂りから手の枷が外された。
「ウヒンっ!」
「ほら。ナツキのお腹も陰毛もベトベトになったね」
ユキトの雄が激しい。
前後に突き上げて、股の間の陰毛ごと地肌をこすってくる。
「ナツキのボーボーの剛毛がヌメヌメだね。お腹のお汁が垂れてきたのかな」
「言わないでぇ」
ユキトの肉が俺のお尻に当たる。
パンパンするぅ~
パンパン、パンパン、肉のぶつかる淫猥な音が響く。
「ナツキ、すごく腰振ってる」
グイッ、と。
強健な腕に引き寄せられて、俺の体がハルオミさんから離れてしまう。
離れまいとすがるように伸ばした手をハルオミさんの腰に回して……四つん這いみたいな姿勢が恥ずかしい。
「プルンプルンしてるよ」
腰の動きが止まらなくて……
恥ずかしい格好の、恥ずかしい腰をハルオミさんに見られてしまった。
ア……
黒いスーツの股間の染み
俺が、あなたのスーツを汚してしまった。がまん汁で……
固く直立した欲棒が腹を叩いている。
先っぽから溢れた透明な汁、腰を振った表紙にスーツの裾に飛んでしまった。
「ヤァアんっ」
腰が止まらない。
「ハルオミさん!」
「ナツキを気持ちよくしてるのは俺だよ」
「フヒァアーっ」
指が。
「乳首ィィ~、フヒ」
首を振る。
ユキトの指が、乳首をからかってくる。
「こんなちっちゃい粒が感じるんだ?」
爪の先で引っ掻いて、潰される。
フルフル首を振るけれど。
「おちんちん、プルンプルンしてる。気持ちいいね」
汗ばんだ指が、胸の実を弾いた。
「やめっ」
「やめないよ」
指の腹が実をこねる。
そのくせ……
ユキトの熱棒が俺を虐めてくれない。
浅いところを抜き差しするだけだ。
「えいん、えいん~」
我慢できずに腰を突き上げた。
「ナツキ、ヤバいよ。その格好」
……お尻の孔、丸見えだよ。
「ヒクヒクしてる」
「ヤンっ、えいんこすってー」
「お股がいいの?」
胸を弄る指が、粒を引っ張る。
「濡れてるから滑っちゃうよ?」
「えいんに欲しい」
俺……
サファイアを見上げながら、ユキトに懇願している。
それとも、ハルオミさんにお願いしてるの?……
「ア…ヤァ」
ゆるゆる擦るユキトがもどかしい。
「金玉に届いたよ」
「パンパンひて」
「もしかしてナツキ、誘ってる?」
なんのこと?
「……滑って孔に入っちゃったら、ごめんね」
ユキト?………
ハルオミさん、ユキトはなにを言ってるの?
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