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Ⅲ Attention, please!⑯
口が……
「私でいっぱいだね。大丈夫かい」
「……ァフぅ」
声がくぐもる。言葉が発せない。
顎が痺れたみたいに疲れている。
「舌の動き、止まってるね」
「ハフハヒ~」
なんとか舌を回そうとするけれど、卑猥な水音だけがして絡めとれない。
「涎を垂らして……」
藍色の瞳を刹那にこぼした。
「ベタベタだ。それとも私のカウパーかな」
「ふひ」
口許を這った指先が、透明な液体を舐め取った。
「美味しいよ。君と私の味がする」
眼差しをすうっと細めて。
「君も美味しいかい?」
「フハぅ~」
頷こうとしたけれの。
首が動かせない。口の中で剛直がまだ膨らんでいる。
「私のは大きいからね」
ハルオミさんが腰を軽く振っただけで、熱脈が顎を穿つ。
「今でも十分気持ちいいけれど、もっと気持ちよくしてほしい」
アウゥ~ッ!
「しゃぶるんだよ」
奥に侵入する。
えずく寸前の一歩手前の奥まで。
「カリも竿も舐め回してごらん。君の大好きなデカチンだよ」
「ヤァ、フっ」
「私の分身、可愛いだろ」
どこがッ!
こんな凶悪な分身、ハルオミさんくらいのものだ!
「ゥうクフゥー」
「頑張ったら、たくさんミルクを出してあげるからね」
『統帥、もうミルク出してますね』
そんなっ
俺まだ、しゃせぃなんてッ
視線だけで股間の昂りを確認したけれど、まだ……
痛いくらいパンパンに張り詰めたソレからは、白いの出てない。
先端から溢れるがまん汁で、ヌチャヌチャだけど。
「早漏の君は気にしてしまうんだね」
「ウヒっ」
口にデカマラを突っ込まれて、足で先っぽをつんつん突っつかれる。
やめて~、ハルオミさん。
それだけでも刺激になるから。ミルク、出ちゃいそう。
太股を締めて、なんとか快楽をやり過ごす。なのに、どうしよう。
ハルオミさんの足の刺激につられて、腰が揺れてしまう。
「お口をマンコにしながら腰をくねらせて。君は淫乱Ωのいけない子だ」
「フヒ」
『あんまり煽らないでくださいよ。
ますますミルクお漏らしして。恥ずかしい統帥♪』
俺、お漏らしなんかしてない。
イキたいのだって我慢してる。
口許、笑みを浮かべたアキヒトが、背後のモニターの中で自分のナニをしごいている。
アキヒト……俺の背中を見てるんだよな。
もしかして。
ミルクって!
「ナツキ、やらしいよ」
持ち上げられた腰に、フゥっと濡れた吐息がかかった。
ユキトの視線がチリチリ熱い。
俺の……後ろの孔
「可愛いピンクの蕾から垂れてしまっているね」
「ハフっ」
口の中で熱脈が跳ねる。
それ……
「私の子種、掻き出すのをすっかり忘れてしまっていたよ」
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